カーネーションを挿し芽するなら、気温が高めの5~7月と9月が適期です。
カーネーションは、日当たりを好む植物なので、日中の気温が安定した春と秋に挿し芽すると成功率がアップします。
カーネーションを挿し芽(挿し木)で増やしてみよう
「挿し芽」とは草花の株を増やすことを、「挿し木」は木の葉や茎、枝を切り取って増やす場合を指しますが、どちらもやり方は一緒です。
準備~移植まで
カーネーションはナデシコ科の、半耐寒性多年草。季節を問わずに花芽をつけて開花しますが、挿し芽は5~7月と9月、移植は6月~7月と9月中旬~10月中旬に限られます。
【準備するもの】
- さし床用の土
赤玉土小粒6、バーミキュライト4 - ごろ土
- 挿し芽するプランター
- さし穂
- 発根剤
【手順】
- 赤玉土はふるいにかけてミジン粉を取り除き、混合土を作ります
- 適当な大きさのプランターにごろ土・混合土の順に入れ、水やりをして用土を落ち着かせておきます
- さし穂の準備
•朝のうちに若い充実した茎を切り取り、上葉を2~3枚残し、下葉は取り除いたものを用意します。
•さし穂は30~1時間、水に差して水揚げ。さす直前に下部を斜めに切り落とし5~7cmのさし穂し仕上げるので、少し長めに用意しましょう - 水揚げしたさし穂は発根率を高めるため、市販の発根剤を切り口に付着させます
- 土にはあらかじめ、さす場所に割りばしなどでさし穴をあげておきましょう。そうすることで、さし穂を傷めずさしやすくなります
- さし穴にさし穂の下部1/3ほどを差し込みますが、この時1度で済むよう心がけましょう
- さし終わったら土を寄せ、たっぷりの水を与えて、発根するまでは半日陰で管理し、発根したら日向に出してあげます
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【さし床から移植】
発根が確認できたら(さし穂後、約20~30日)、ごろ土の上に赤玉土小粒6、腐葉土4の混合土を鉢(2~3号サイズ)に入れ、移植します。
伸び始めた根っこは細く弱いため、傷めないようヘラなどを使って掘り起こし、植え付け直後は半日陰におき、活着したら日当たりのよい場所に移動させましょう。
(生育適温は15~20℃ですが、10~25度までよく育ちます)
カーネーションは種から育てられる草花ですが、種まきから苗づくりまで数か月かかります。
一方さし芽なら、うまくいけば約1ヵ月。
大事に育てたいカーネーションを見つけたら、さし芽に挑戦してみてはいかがでしょうか?
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生花や切り花から挿し芽(挿し木)は成功する?
基本的に挿し芽や挿し木は、根の張った植物・草花を親株として、そこから枝や茎を切り取って増やします。
なので、生花や切り花から挿し芽・挿し木ができるとは限りません。
挿し芽(挿し木)とは?
さし芽・挿し木は植物を人工的に増やす方法のひとつ。
植物の枝や茎には「栄養細胞」と呼ばれる細胞があります。これによって植物は成長し、枝や茎を切り取っても単体として育てることができるのです。
植物の一部を切り取って発根・成長させるので、花の色・形・香りなど親の性質をそのまま受け継いたものになります。
つまり同じ品種を数多く楽しむことができるワケですね。
挿し芽・挿し木にする場合、この「栄養細胞」が正常に働くかどうかが成功のカギになります。
なので、数日経った生花や切り花では、植物の種類にもよりますが、必ずしも成功するとは限りません。
挿し芽・挿し木で増やせる植物
植物・草花の中には挿し芽・挿し木で増やせる種類がいろいろあります。
【草花】
- ゼラニウム
- ベコニア
- ペチュニア
- マツバギク
- マーガレット
- インパチェンス
- カランコエ
- キンギョソウ
- シャコバサボテン
- ナデシコ
- バコバ
【ハーブ類】
- ミント類
- ラベンダー
- カモミール
- カレープラント
- バジル
- マロウ
- エルダー
- セージ
- センテッドゼラニウム
- タラゴン
- ナスタチウム
- レモンバーベナ
- レモンバーム
- ローズマリー
【観葉植物】
- ゴールドクレスト
- コリウス
- キダチアロエ
- ドラセナ
- 金の生る木
- ブライダルベール
- サンセベリア
- アイビー
- グリーンネックレス
- グレコマ
- セダム
- ピレア
- フィカス・プミラ
- ヘリクリサム
- ポトス
【草木】
- キンモクセイ
- ジャスミン
- ハイビスカス
- アジサイ
- ムラサキシキブ
- ランタン
- アゲラタム
- エリカ
- クレマチス
- サザンカ
- 沈丁花
- つつじ
- ツバキ
- 薔薇
- ピラカンサ
【野菜】
- トマト
- キュウリ
- ナス
- オクラ
- スイカ
- しそ
まとめ
カーネーションは年間を通し、お花屋さんで見かける品種。スーッとした茎にフリルのような花びらが重なり、可愛くもありゴージャスな印象で、プレゼントにも喜ばれますね。
カーネーションは地域にもよりますが、上手に管理すれば季節を問わず花を咲かせ、挿し芽(挿し木)でも増やすことが可能です。
お気に入りの鉢植え見つけて、挿し芽に挑戦してみてはいかがでしょうか?