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イチゴの育て方、甘い実をつける方法とは?ポイントは病害に強い苗づくり

新芽の画像 育てる

甘くて大きなイチゴを収穫するには、病害に強い苗を育てるのが大切です。そのために、炭そ病や萎黄病の伝染を防止するよう、「空中採苗」法で苗を増やすのが一般的です。

「空中採苗」とは、親株から伸びたランナーを、別の育苗ポットに受けて育苗する方法で、こうすることで親株と土を共有しないため、伝染病の予防となり採取する苗の本数も増やすことが可能になります。

では早速、病害に強い苗づくりを解説します。

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病害に強いイチゴの苗を育てる方法

イチゴは、株下にある成長点が集まったクラウンと呼ばれる部分からランナー(つる)を延ばし、その先に子株を付けて繁殖します。

苗を増やす時期としては一般的に、一季成りイチゴであれば5~6月にかけて収穫し、その後ランナーから株を増やしていきます。

ランナーから苗を増やす方法

  1. プランターなどに植えた親株のランナーを伸ばす
  2. 新しい用土を入れたポットの上に子株を採苗
  3. ランナーをワイヤーなどで固定し、水やりして発根を促す
    ※ランナーは切らずにそのまま
  4. その後子株からもランナーを伸ばし、孫株・ひ孫株・玄孫株まで育てる
    ※玄孫株まで伸びたらそれぞれのランナーを切り離す
  5. 秋ごろまでそのまま苗を育て、9月中旬~10月中旬頃に定植させる
    ※孫株・ひ孫株だけを苗として育てる

<子株は使わない!>
萎黄病は土とランナーから伝染します。なので、親株が委黄病に感染していても、ランナーを受けた用土が汚染されていなければ、子株で約50%、孫株で約25%、ひ孫株で12%まで伝染率が減少し、5番目の苗では感染しないといわれます。

また、炭そ病を予防するには、水と土が直接葉にかからないよう雨よけをしたり、水やりの際は、土が跳ね上がらないようていねいに株元に与えるようにします。

いよいよ育苗!

イチゴ収穫後の7~8月、ポットに受けた苗は9月中旬以降、花芽が分化し始めたのを確認し、9月中旬~10月中旬にかけて定植していきます。

まず、小さめの苗を深さ30cm以上あるプランターに植え付け、温室などで管理します。こうすることで、根を深く伸ばし、第1花房と第2花房の両方を収穫するために栽培期間が長くても、小さめの苗なら株を老化させることがありません。

11月上旬まで保温を続けると、開花後およそ40日でイチゴの収穫ができるため、クリスマスシーズンに楽しむことができます。

一方、屋外で栽培する場合、寒い環境で冬を越すため、大きめの強い苗が必要です。収穫は第1花房の身になるので、深さ10㎝以上のプランターなどに株間30cmほど空けて植えつけていきます。

開花は春先になるため、株元にワラなどを敷き、保温を兼ねて果実が直接土に触れないようにしておくとよいでしょう。

萎黄病と炭そ病とは?

<萎黄病とは>
病原菌は糸状菌の一種で、イチゴの根から感染するといわれます。発病すると、新葉が黄緑色になり舟形にねじれ、小葉が小さくなる。発病した株のクラウン部分は、一部または全体に褐色に変色し、ランナーの発生数が少なくなる。収穫期に発生すると、着果が少なく果実の肥大も悪くなる。

<炭そ病とは>
炭そ病は糸状菌によって引き起こされ、おもに葉と葉柄とランナーに局部的に黒色の病斑が発生したり、病斑がなくクラウン部分が侵され、株が枯死する場合があります。果実に発生することもあり、円形で陥没した黒色の病斑が現れます。


甘いイチゴを育てる方法

病原菌を持たない苗が育ったら、次に甘い実をつけるよう大きな苗を育成します。

株下のクラウン部分が大きい苗は、収穫量も多く甘い実をつけるので、頂部を分解しルーペなどで花芽分化を確認したら、油かすなどを追肥していきます。

定植させる畑は完熟した有機物を入れてよく耕し、土と良く馴染ませておきます。プランター栽培する場合は、「イチゴ苗専用」の培養土を使うと便利ですよ。

ポットで育てた土と定植させる土は異なるため、そのまま定植させると活着が悪くなるので、必ず根についた土をよく落とし、根が乾燥しないよう株間を30cmほど空けて植えつけていきます。

イチゴの花はランナーと反対側に咲くので、ランナーが残っている反対側を通路に向けて植えつけていきます。

また、イチゴは深植えを嫌うため、根が隠れる程度の浅植えとし、植え付け後日中葉がしおれない程度に水を与えます。

日中葉がしおれなくなったら、うまく根付いた証拠なので、このまま越冬させます。

春先になって新葉が伸び始めたら、枯れた外葉を取り除き黒マルチで覆って、穴をあけイチゴの茎葉を外に出しておきましょう。

イチゴの表面にある粒々は一つずつが種子のため、受粉がうまくいかないと果実が大きくならず、奇形果になるので、イチゴの周辺に昆虫が集まる花を栽培するとよいでしょう。

それでも飛来昆虫が少ないときは、イチゴの花を叩いて強制的に受粉させておきます。

このように、丈夫で大きな苗を育て、受粉がうまくいくと大きくて甘いイチゴをたくさん収穫することができます。

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イチゴの苗を種から育てる

イチゴは苗から育てるのが一般的ですが、実の表面にある粒々から育てることもできます。ちょっと細かい作業ですが、興味のある方は挑戦してみてください。

イチゴ苗の栽培方法

栽培開始時期
寒冷地:5~6月中旬
中間地:4~5月
暖地:4~5月

用意するもの
イチゴのタネ
育苗ポット
培養土
ワラなど

栽培手順

  1. イチゴの皮をむいて1日乾燥させ、種をこそぎ取る
  2. 育苗ポットに培養土を入れ、ピンセットなどを使って丁寧に種をまく
  3. 芽が出て苗が大きくなったら間引きして、ポット1つに1株ずつ育てる
  4. 10月に入ったら、プランターに培養土を入れ、株間30cm空けて定植する
  5. 枯れた葉はすぐに取り除き、冬の時期に咲いた花も摘み取る
  6. 冬の休眠から覚め、新しい葉が出てきたら追肥、さらに1か月後に再度追肥をほどこす
  7. 地温を上げて成長を促すため、株元にはワラを敷く
  8. 暖かくなって花が咲き始めたら、綿棒や筆を使って人工授粉を行う
  9. この時期に伸び始めたランナーは切り取る
  10. 収穫が終わるころからランナーを伸ばし、ポットなどに受けて子株・孫株を育てる

まとめ

家庭菜園で、甘くて大きなイチゴを収穫するには、病害に強い苗を育てることが大切です。そのためには、親株から伸びたランナーを育苗ポットに採苗し、孫株とひ孫株を育てます。

小さ目の苗は、根を深く伸ばし苗が老化するのを防ぐため、深さ30cm以上のプランターに定植し、温室などで育てるとよいでしょう。

越冬させる苗はクラウン部分が大きく、しっかりした苗を浅植えし、春先になったらマルチ材やワラを敷いて地温を上げて成長を促すように育てます。

イチゴは多年草のため、一つの株から次々と苗を増やすことができ、何年も繰り返し栽培を楽しむことができるので、是非挑戦してみてください。

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