かぶは家庭菜園でも育てやすい野菜ですが、間引きのタイミングを間違えると、実が割れやすくなります。
というのもかぶは、茎と根っこの中間部分(胚軸)が肥大したものなので、大きくなるにつれて割れやすい性質があるからです。なので、タイミングを見計らって3回に分けて間引きします。
ここでは、かぶを間引くタイミングと、実が割れないよう育てるポイントを解説します。
かぶの実を割れないよう育てる方法
かぶを上手に育てるポイントは、おもに3つ
- 種まき
- 土づくり
- 間引き
種はすじまき
かぶは発芽後に間引きを前提に、1cm間隔のすじ状に種まきします。こうすることで、その後の生育が良くなるからです。
逆に、収穫期の株間に合わせて点まきすると、芽が出にくく発育も悪くなるデメリットがあります。
生育に合った土づくり
かぶは栽培期間が短いので、肥料効果が早く出やすい土作りが必要です。
広い畑の場合は、堆肥と米ぬかや油かすを施し、1週間ほど土を休ませる必要がありますが、プランター栽培では野菜用の培養土を使うと良いでしょう。
間引きは3回に分けて
かぶの種まき後、発芽したら3回に分けて間引きをしていきます。
1回目は本葉1枚目の頃、3cm間隔に間引き。
2回目は本葉3枚の頃に、5cm間隔に間引き。
3回目はかぶの肥大が始まったころ(種まきから35日目が目安)、10㎝間隔に間引きます。
かぶは3回に分けて間引きすることで、実になる部分の伸長と肥大のバランスを図ります。
かぶの葉は春の七草のひとつ・スズナとしても知られる立派な野菜ですから、ぜひ間引き菜としても活用してみてください。
また、かぶは収穫が遅れると、上手に間引きをしても実が割れることがあります。特に、春まきは生育が早いので実が割れる前に収穫しておきましょう。
かぶには、白いタイプと赤いタイプがあり、赤いタイプは実が割れにくく病害虫にも強いため、作りやすい品種といえます。
またかぶには、中かぶや小かぶ、天王寺かぶ・金町かぶ・聖護院かぶなど、地域の伝承品種などもあるので、いろんな種類を栽培するのも楽しみです。
色がキレイな
【楽天】すみれかぶ 藤のまい
まとめ
かぶ栽培では実が割れないよう、水はけの良い土に種をすじ状にまき、3回に分けて間引きします。こうすることで、かぶの肥大をコントロールしてゆっくり大きく育てることができます。
かぶは、生育温度が広く、年間を通して栽培することが可能ですが、病害虫による被害が少なく育てやすいことから、初心者には秋まきがおすすめです。
また、晩秋に種まきするときは、寒さ対策としてトンネルかけしておくと良いでしょう。プランター栽培の場合は、必要に応じて軒下などに移動させㇽなどの工夫が必要です。
かぶは、プランターでも栽培できて初心者でも育てやすい野菜なので、是非一度挑戦してみてください。