「介護職を辞めたい」これって甘え?そんな時は、辞めたい理由を書き出してみる

介護職を辞めたいと感じたときは、自分の気持ちを整理するため、辞めたい理由を紙に書き出してみましょう。気持ちが可視化されると、今の自分を客観的に見ることができたり、甘えかどうかが判断しやすくなります。

もし漠然とした状態で仕事を辞めてしまうと、次の職場でもうまくいかなかったり、生活にも支障をきたすことにもなりかねません。まずは、自分の気持ちを深堀してみるのが大切ですよ。

介護職は大変な仕事、無理して働き続けることはありません。ですが、「辞めたいと思うのは自分の甘え?」と感じてるなら、自己分析してみるのが効果的。

ここでは、介護職を辞めたいと思ったときに、考えるべきポイントを解説します。

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辞めたい理由・気持ちを整理する

まずは冷静になり、「自分はなぜ介護職を辞めたいと思うのか」理由を整理してみましょう。そうすることで、これからの方向性や解決の糸口が見つけられるかもしれません。

具体的な方法

  • 自分の気持ちを紙に書き出していく
    →この時、必ずペンと紙を使い手を動かすのがポイント
  • 集中できる時間に、1回につき5~10分程度
  • 誤字・脱字を気にしない
  • 何度か繰り返し、書き足していく

まず、自分の気持ちを言葉に書き出すと、モヤモヤが解消されます。そして、物事を「客観的」に見つめ直すことができ、これからの方向性が見つかりやすくなります。

その上で、「退職する」か「今の仕事を続けるか」を判断するとよいでしょう。

介護職、本当に辞めたいの?

自分の気持ちを整理したところで、もう一度「本当に介護職を辞めたいか?」考えてみましょう。

また、自分が信頼できる周囲の人に、相談してみるのも一つの手段。誰かに話をすることで、自然と気分が落ち着き、「視野が狭かった」ことに気づくかもしれませんよ。

どう考えても「介護の仕事は自分に合わない」と感じるなら、別の業種への転職という選択もあり。大切なのは、「なぜ介護職を辞めたいのか・転職して何を改善したいか」自己分析することです。

もしかしたら、今の職場が自分に合わないだけかもしれません。考えを整理してみると、「本当は介護士としての仕事自体、嫌ではない」と感じる方も多いもの。もしそうなら今までの経験を活かし、同じ介護業界で転職することをおすすめします。

キャリアアップを目指してみる

介護職を辞めたい理由が、「給料が安い」ということなら、キャリアアップを目指すという手段もあります。たとえ、異業種に転職しても給料アップできるとは限りませんからね。

一般的な方法としては、「介護福祉士」の資格を取ることです。

厚生労働省が発表する「令和2年度 介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護福祉士の資格脚の場合の月収は275,920円、一方資格がある人は329,250円でした。月収として約5.3万円、年収では約63万円の収入アップが期待できます。

転職を検討する

自分の中で気持ちを整理し、辞めたい理由が分って「自分ではどうしようもない」と感じたら、思い切って転職することをおすすめします。

まず、「自分には介護の仕事が向いてない」なら、異業種に向けて転職活動を始めましょう。

異業種といっても、介護の経験を活かして、介護事務や介護福祉用具メーカーなど、介護士ではない形で、介護業界へ転職する方法もあります。

また、培ってきたコミュニケーション能力を活かし、営業職や接客業などへの転職も一つの手段ですよ。

次に、「介護の仕事は案外、嫌いではない」と思うなら、別の施設への転職を考えましょう。雇用形態や施設形態など、自分にマッチした職場を見つけるのがポイント。

介護士の仕事は今後も需要があり、求人数も多いため、自分の働き方できる職場が見つかる可能性は十分あります。

なかでも介護専門求人サイトの「かいご畑」なら、自分の条件に合った職場を紹介してくれますよ。

まとめ

介護職を辞めたいと感じたときは、自分の気持ちを整理して自己分析し、辞めたい理由を明確にしましょう。

「辞めたい」と思う理由は、決して特別なものではありません。無理をしてストレスを抱えながら、働き続ける必要はありません。心と体が健康であることが、働くうえでは重要だからです。

なので「辞めたい」と考えることは、決して甘えているだけと自分を追い込まないようにしましょう。

また、今の職場を退職すると決めたときは、しっかり次の準備を整えてから辞めるようにしましょう。辞めたいという思いの勢いで退職してしまうと、次の職場を探す際に苦労する可能性があるからです。

とはいえ、今の施設を辞めたとしても、あなたを必要とする職場は必ずあります。自分だけで悩み過ぎず、転職支援サービスなどを利用して、キャリアアップを目指していきましょう。