介護施設の職員同士はなぜ人間関係が悪いのか?その理由と対処法を解説します!

介護施設の現場では、職場のスタッフや利用者さんとその家族など、多くの人と関わりがあるので、人間関係がこじれ易いといえます。

また職場は、閉鎖的で部署の移動が少ないので、気の合わない上司や同僚と離れる機会がなく、人間関係にストレスを感じることが多くあります。

介護職で離職経験がある人を対象としたアンケート調査によると、離職理由の1位は「職場の人間関係(46.6%)」と回答しています。
(TSグループ「介護職の離職に関する実態調査2020」より)

とはいえ、人間関係はどんな業種にもある問題で、全ての介護施設で人間関係がギクシャクしているわけではありません。

ここでは、現場でありがちな人間関係のトラブルとその対処法、働きやすい介護施設の選び方を紹介したいと思います。

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介護施設で人間関係が悪くなってしまう原因

介護施設で働く人の多くは、「介護の仕事が好き」で自分に合う職業だと感じています。ではなぜ、好きな職場で人間関係がこじれてしまうのでしょうか?

どんな仕事でも、人とのコミュニケーションは大切ですが、介護の現場では同僚のスタッフだけなく、利用者さんとその家族、看護、リハビリ、管理本部など立場の違う多くの人と関わるため、人間関係が複雑になってしまうのです。

現場のスタッフ同士

介護施設で働くスタッフの年齢は非常に幅広く、20歳前後~60歳以上まで様々な年齢層と関わることになります。

20歳未満20~29歳30~39歳40~49歳50~59歳60歳以上
男性0.3%13.3%29.2%27.3%14.1%11.9%
女性0.3%6.0%13.7%24.1%25.9%25.5%
出典:介護労働センター『令和元年度介護労働実態調査』

また、介護職の経験値や異業種からの転職組など、経歴の違う人が多く集まる現場なので、仕事への価値観にズレが生じることもあります。

そのため、お互いの理解が不足して意見が合わなかったりすると…人間関係がこじれてしまうケースがあります。

例えば、「ひとりで歩けるが、転倒する可能性が高い利用者」さんがいた場合。

人によっては安全を優先させて車いすを使うかもしれません。また、見守りながら自力で歩くよう促す人もいるでしょう。

相手が人である以上、基本的に正解はありませんが、些細なことで意見が分かれ、これが徐々に対立や孤立に繋がるのです。

さらに、女性が多い職場なのでグループや派閥ができやすく、トラブルが起きやすい傾向にあるといえます。

立場の違うスタッフ

施設内には介護士だけでなく、看護師・理学療法士・ケアマネージャー・管理事務所など、異なる職種の人がチームになってケアを進めるます。

そのため、お互いの立場でそれぞれの意見を出し合うため、摩擦が起ることもしばしばあります。

利用者さんとその家族

施設利用者さんの中には、問題行動を取る人がいます。

例えば、わがままな要望をしてきたり、暴言や暴力、セクハラ、認知症で怒りっぽくなったり、モノを盗まれたなどと言い出すケースなど。

また、利用者さんの家族からも過度な要求をされたり、文句やクレーム言われてしまうことが多いです。

施設による問題

業務が忙しい介護の現場では、新しいスタッフや転職者が入職した際、きちんと教育する環境が整っていないことがあります。

同行する期間が短く十分に仕事を教えてもらえないと、安心して働くことができないことで、人間関係を悪化させる一因となります。

たとえ介護職の経験者でも、事業形態が違えば既存スタッフのサポートが必要。それがないと、精神的なストレスが重なり、不信感に繋がって人間関係もこじれるのです。

また、介護業界は一般企業とは違って、あまり人事異動がありません。理由の1つとして、利用者にとっても、「担当が変わるよりいつも同じスタッフがいる方が安心」という心理があるからです。

とはいえ、苦手な人がいる場合、何年も一緒の職場では大きなストレスを抱えることになり、人間関係がズルズルと悪化の一途を辿る羽目になります。

責任が重い

介護は人の命と身体を預かる仕事。現場のミスは、利用者の事故や生命に関わるため、新人に対してベテラン職員からの指導が厳しくなることもあるでしょう。

そういった指導が、時として人間関係を複雑にすることがあります。

こじれた人間関係の対処法

まずは、介護職の現場ではたくさんの人と関わるため、人間関係が複雑になり易いことを覚えておきましょう。

また、人を相手にする仕事ですから、正解はありません。臨機応変に対処できるよう、自分の固定観念や価値観を一度、捨てることも必要です。

ひとりで悩まず人に話す

人間関係に問題を感じたら、信頼できる同僚・スタッフに相談してみるのが良いでしょう。

一人で抱え込まず、自分の不満やストレスを吐き出すだけでも、気分的に楽になることがあります。また、身近なスタッフに話すだけなら、事を大きくする心配もありません。

もし、「仕事を辞めたい」と感じるほど、人間関係に悩みを抱えていたら、早めにリーダーや上司と話をしましょう。

大きな施設であれば、勤務先の移動や配置転換が可能かもしれません。小規模な施設でも、何らかの改善策を出してくれるかもしれません。

「自分が正しい」と思い込まない

人間関係を改善するには、「自分が正しい」と思いこみ過ぎないことが大事。

人それぞれ価値観が違い、相手には相手の「自分が正しい」と思う正義があります。相手の価値観を変えるのは難しいため、「そんな意見もあるもの」と受け止めてみましょう。

悪口やうわさ話に参加しない

一度発した言葉は、取り消すことができません。なので、悪口や噂話に参加してしまうと、思わぬ形で広がることもあるので、そのような場に参加しないのが一番です。

万が一、遭遇しても無難にかわすよう心がけておきましょう。

信頼関係を築く

日ごろから周囲への配慮・気配りを意識して、信頼関係を築けるよう心がけましょう。

いきなり人間関係を良くするのは難しいかもしれませんが、例えば相手の言葉遣いや仕草を似せるようにするだけで、親近感や安心感を抱いてもらうキッカケになるかもしれません。

利用者さんへの対応

特に苦手と感じる利用者さんの場合、改めてその方の状況を考えてみましょう。

スタッフに対するワガママや暴言は、認知症によって、感情がコントロールできないのが原因かもしれません。また、身体が思うように動かせないことに対して、ストレスを感じているのかもしれません。

利用者さんの状況を、客観的に理解できると、いろんな行動も許容できるようになります。

また、利用者さんや利用者の家族とのやり取りを記録することで、怒り出すパターンが分かることがあります。

パターンが分かったら対処法を考え、具体的な解決策を検討してみましょう。

それでもストレスを感じるときは、早めにリーダーや上司に相談し対策を考えましょう。介護はチームで取り組むべきもの、一人で問題を抱える必要はありません。

ときには気分転換を

直接的な改善策ではありませんが、「プライベートを充実させ、職場の人間関係を忘れる」ことも一つの手段。

同じ職場で、同じ人間関係ばかりでは、閉鎖的になり疲れは貯まるだけです。趣味を楽しんでみたり、介護業界とは関係のない人と会ったり、自分をリラックスさせられる場所があると良いですね。

転職は最終手段

自分なりに人間関係を改善しようと思っても、うまくいかずに辛いと感じたら、ムリして働き続けても何のメリットもありません。

転職して人間関係をリセットし、気分を変えて働くのも良いでしょう。

介護の仕事と言っても、さまざまなタイプの施設があり、働き方も選べます。事前に各施設のメリットやデメリットを把握しておくと、就職活動にも役立ちますよ。

人間関係が良い・悪い施設の見分け方

職場の人間関係は、実際に働いてみないと分かりません。ですが、求人情報や面接の時に「働きやすい場所かどうか?」ある程度、検討をつけることはできます。

求人情報・ホームページではここをチェック!

【要注意】給与が高すぎる
働くならやっぱり、お給料の高いところがいいですよね。

でも、同じ職種・地域で、給与が他より高い求人は注意が必要。そこまでして採用したい、深刻な人手不足の可能性があり、施設自体に何らかの事情があるからです。

【要注意】求人が頻繁
求人を頻繁に出してる施設は、「新規オープン」を控えてる場合を除き、スタッフの離職率が高い可能性が高く、人間関係も良くないと予想できます。

【HPから】企業理念や仕事内容をチェック
施設のホームページがあれば、事前に見ておくのが良いでしょう。たとえ人間関係が良い職場でも、会社の企業理念に共感できなかったり、自分のやりたい仕事ができない場所では、働きやすいとは言えませんね。

まずは、自分との相性が良いかを確認しておきましょう。

面接ではここをチェック!

面接は緊張しますが、職場の人間関係を探る絶好のチャンスです!

【スタッフと利用者さんの様子】
直感的に「何となくこの施設は暗いなぁ…」と感じたら、要注意。

例えば、利用者さんに元気がなかったり、スタッフ同士も会話がなく緊張した雰囲気を感じたら、何らかの問題があると考えられます。

【年齢がばらけているか?】
大抵の場合、「自分と同年代のスタッフがいるか?」気になりますね。ですが、実際には年齢層がばらけてるかどうか?も気にしてみてください。

例えば、若い人や新人が少なくベテランスタッフが多い施設は、あまり教育体制が整ってなくて、新人が育ちにくい環境かもしれません。

また、女性の多い職種ですが、ある程度男性職員がいる職場の方が、人間関係が良い可能性が高いといえます。

面接の時間だけでは、全てを把握することはできませんが、職場の雰囲気を気にしてみましょう。

【面接する人との相性】
面接の際は、現場の施設長やリーダー職の人であることがほとんどです。

職場の人間関係とは、その場をまとめるリーダー職と施設長の人柄や性格に影響されます。職場面接は受け身の姿勢だけでなく、「自分に合った場所かどうか?気持ちよく働ける場所か?」自分からもチェックする気持ちも大切ですよ。

まとめ

介護現場で人間関係がこじれるのは

  1. 立場の違う様々な人と関わるから
  2. 施設に教育環境が整っていない
  3. 仕事に対する責任が重い

などが原因です。

人間関係がこじれた時の対処法としては、信頼できる人に相談したり、噂話に参加しないのが得。また、悩みながら働いてもあまりメリットはないので、転職するのも良いでしょう。

また、人間関係が原因で離職した場合、新しい職場での人間関係が気になりますね。面接のときは「働きやすそう」と感じても、見えているのは全体像の一部分。すべてを見極めるのは、難しいと言えるでしょう。

とはいえ、働きやすい職場に巡り合うまで、転職を続けるのも良い選択とは言えません。なので効率よく「働きやすい施設」を探すなら、介護業界に特化した転職支援サービスを利用するのがおすすめです。

そのなかでも「きらケア」の転職支援サービスは、年間700回以上も事業所を訪問し、施設に関する詳細な情報を入手しています。なので、求人票のポジティブな内容だけでなく、面接前にネガティブな情報も教えてくれます。

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