
放置しても育つ冬野菜は、夏の暑さが収まる10月頃から栽培をはじめます。冬野菜の栽培メリットは、害虫の影響を受けにくく、雑草の心配がありません。
「放置しても育つ」とは言え、栽培期間が長いものは土が乾かない程度の水やりと、1~2回の追肥は必要です。また、冬の寒さや霜対策には保温効果のある、園芸用の不織布が便利です。
では早速、「放置しても育つ冬野菜・6種」をご紹介します。
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目次
脇役だけど栄養たっぷりなパセリ!

脇役のイメージが強いパセリ、実は女性に嬉しい栄養素が豊富な野菜です。鉄分はホウレンソウの3.8倍、ビタミンCは野菜の中でもトップクラスです。
脇役でよければ苗から育てよう
パセリは種からでも育てられますが、芽が出るまでに10~20日、さらに定植するまで手間がかかるので、苗から育てる方がコスパが良いでしょう。
春~夏にかけてはニラ・三つ葉・シソがおすすめ野菜
【パセリの育て方】
- 鉢植えなら直径30cmほど、プランターで数株植えるなら15~20cmの間隔で苗を植えつけます
- 葉の成長をみながら、黄色くなったら追肥に化学肥料化、液体肥料を施します
【パセリの収穫】
およそ種まきから4ヵ月、定植してから2か月が目安。
本葉が13~15枚になったら外側の下葉から摘み取っていきますが、ハサミで切らず株元から茎をはぎとるように収穫します。
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品種もたくさんあるカブ(蕪)

カブには色・形・味の違う品種がたくさんありますが、小さめのカブを選ぶと早く収穫でき、手間が省けて楽チンです。
秋まきの小カブなら収穫まで40~50日
カブの種まきは7月~9月頃で、年内まで収穫できます。栽培期間はおよそ40~50日と短いので、種まきの時期を少しずつズラせば長く収穫できますよ。
【カブの育て方】
- プランターに土を入れ、溝を作って種を1cm間隔にスジまきします
- 土を5㎜ほど覆い、しっかり水やり
- 次に間引き
1回目は本葉が1枚の頃、2~3cm間隔
2回目は本葉が2~3枚の頃、4~6cm間隔
3回目はは本葉が5~6枚の頃、約10cm間隔に
小カブの場合は元肥のみで追肥不要、なのであとは直径4~5cmほどに成長するのを待つのみです!
「放置しても育つ野菜 9~11月に種まき・植え付け、収穫は冬から春」
秋にはエシャレット・水菜・ニンニク・ホウレンソウ・コマツナがおすすめ野菜
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豆苗からも育てられるさやえんどう

さやえんどうは、秋(10月中旬~11月上旬)に種まきして、冬を越え春に収穫するため、栽培期間が長いです。また、スーパーで買った豆苗の根元を土に植えてあげると、やがてツルが伸びて立派なさやえんどうが収穫できます。
さやえんどうは適正な時期に種まきを
さやえんどうは、早くに種をまくと苗が大きく育ちすぎてしまい、寒い冬を越せなくなるので、タイミングが大事です。
【さやえんどうの育て方】
さやえんどうの発芽日数はおよそ5~7日、芽が出たら本葉が2~3枚になるまで、ポットで育てましょう。
- セルトレイや育苗ポットに種を3~4粒まき、上から細かな用土を被せ手のひらで軽く押さえます
- 芽が出るまではたっぷり水やり
- 本葉が3~4枚になったら、プランターなどに植え付けます(11月中旬~12月中旬)
- 株間は10~15cm、根付くまで1週間はたっぷりと水やりを
- その後も土の表面が乾いたら水やりだけして、放置して冬を越します
- 追肥は暖かくなり花が咲くときと、実がつき始めたら与えます
- 開花して15日ほどで収穫(4月中旬~6月中旬頃)
【豆苗から育てよう】
豆苗とは、「えんどう豆(グリンピース)」の若菜です。なので、スーパーで買った豆苗を料理した後、そのまま土に植えると・・・苗として育ち、春には花が咲いて実をつけます。
育て方は、上記のさやえんどうと同じ、秋に植えて越冬させるか、初春に植えてあげれば、放置してもツルが伸びて実をつけます。
土が乾いたら水をやり、花が咲くころと実が付くころに追肥するか、液体肥料を与るだけ。
種から育てるより簡単なので、是非挑戦してみてください。
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葉・茎・根っこ全部食べれる葉ゴボウ

「葉ゴボウ」とは、一般的なゴボウより根っこが短く、春先の若い根と柔らかい葉茎を食べる野菜です。温暖な気候を好み、秋に種まきすると冬に葉と茎は枯れますが、翌春にはまた芽を出し収穫できます。
栽培途中で間引きと追肥が1回づつ必要ですが、あとは土が乾いていたら水やりする程度。特に冬の間は、放置してても大丈夫です。
【葉ゴボウの育て方】
- 種まきには深めのプランター(40cmくらい)か、培養土の袋をそのまま使うと良いでしょう
- 土に1cmほどの溝をつけ、種を1cm間隔にまきます
- 種が見えない程度に薄く土をかけ、強めに押さえます
- 本葉が1~2枚になったら、株間を5~10cmになるよう間引き
- 本葉が3~4枚のころ、株の周囲に油かすなどの肥料をまいて土寄せ
- 葉が枯れてきたら、土が乾燥しない程度に水やり
- 根の直径が1cmくらいになったら収穫します
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苗づくりの手間不要なホームタマネギ

タマネギは9月中旬から種まきをはじめ、11月中旬に植え付け、翌春に収穫しますが、ホームタマネギなら、夏の終わりに植え付け年内に収穫できます。
【ホームタマネギの育て方】
- 大きめのプランターに土を入れ、列の間を15cmあけ、1cmほどの溝をつくります
- 溝に10~15cmの間隔をあけて子球を植えつけ
- 子球の先端が見えるくらい浅めに植えつけたっぷりと水やりします
- 7~10日で芽が出て約1ヵ月後、草丈が10~15cmくらいになったら追肥を施しながら土寄せ
- 植え付けから10週間後、根元が太くなってきたら2度目の追肥、この時枯葉を切り取り、根元に土寄せをしておくと良いでしょう
- 16~17週間後、球が大きくなり葉が倒れてきたら収穫します
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室内でも栽培できるルッコラ

ルッコラの生育適温は、15~25℃ですが耐寒性があるので真冬でも育ちます。気温が低い時期には、室内など比較的暖かな場所で栽培しましょう。
【ルッコラの育て方】
- プランターは標準タイプ(60㎝)で5~10株ほど、直径30cmの鉢なら2~3株栽培できます
- プランターの8分目まで土を入れ、5㎜程度の溝を作り、1cm間隔で種をまきます
- 上からふるいなどを使って、細かい用土を薄く被せます
- 軽く上から土をおさえ、種と用土を密着させ、たっぷりと水やりします
- 発芽まで約5~7日程度、水切れしないよう注意しましょう
- ルッコラの種はとても小さいので、種まき前に用土を十分湿らせておくのがポイント
- 発芽がそろったら、株間2~3cmに間引き
- さらに葉が込み合ってきたら間引きを行い、最終的に株間5~10㎝になるよう調整します
- ルッコラを株ごと収穫するなら追肥せず、水やりだけで放置しても育ちます
- 外葉を摘み取り長く収穫するなら、2回目の間引き後から2週間おきに施します
- 追肥のタイミングで、水やり代わりに液体肥料なら簡単ですよ
- ルッコラの収穫は草丈15㎝以上で、20~25cmの頃が最も香りがよく味も美味しい時期
- 高温期なら30~40日、低温期では40~50日、晩秋なら60日以上が収穫目安
液体肥料のハイポネックスは、植物に合わせて薄めるだけで追肥としても使えます。
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まとめ
秋から始める冬野菜は、苗から育てたりホームタマネギのように子球から育てると、手間が省けて失敗が少なく収穫できます。
一度食べ終わった豆苗も、水栽培でリボべジするだけでなく、土に植えれば立派な苗として成長し、春にはさやえんどうが採れます。
冬は寒くて野菜を育てるのも億劫になるかもしれませんね。なのであまり手をかけず、放置しても育つ野菜を育ててみてください。
また「週に1回くらいなら、家庭菜園に時間をかけられる」、そんな方にはシェア畑がおすすめですよ。プランター栽培と違って、畑は土の地下に保水しているので、水やりの手間がかかりません。なので、週1程度通えば、育てて収穫する楽しみが味わえます。
気になる方は、近くに畑があるか?検索してみてください。
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