トマト栽培で収穫量を増やすには?枝を切って捻る「連続摘心栽培」なら収量が2倍!

通常のトマト栽培では、中心の太い茎(主枝)だけ伸ばして仕立てるのが基本ですが、多くを収穫することができません。

一方、「連続摘心栽培」にすると手間はかかりますが、うまくいけば通常のおよそ2倍の収穫量が見込めます。

ここでは、トマトの収穫量を増やす栽培法「連続摘心栽培」について、解説します。

目次

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「連続摘心栽培」法とは?

トマトは種まき後、本葉が7枚付くと、生長点に花芽を付けます。

次に生長点のすぐ下に脇芽が伸び、葉が2枚展開すると、再び頂部に花芽ができます。

また、それぞれの葉の付け根には脇芽があり、これが伸びて、葉が2枚展開すると花が咲きます。

このように、トマトは脇芽を発生させながら、地面を這って生育することを好みます。

一般的なトマト栽培では、管理しやすいよう主枝を伸ばし脇芽をカットして1本立ちにしますが、「連続摘心栽培」は、トマト本来の生育に合わせ、脇芽を伸ばして実を成らせます。

ですが連続摘心栽培では収穫が増える分、栄養が行き届かなくなり、実は小さく旨味も減ってしまいます。

そこで、おいしいトマトを収穫するため、捻枝(ねんし)という手段を取ります。

捻枝とは「枝をひねること」、実と枝の分かれ目部分をひねることで、強制的に果実に栄養を集中させるテクニックで、「連続摘心栽培」と「捻枝」はセット作業です。

連続摘心栽培の手順

【栽培前の準備】

まず、連続摘心栽培では1株の収穫量が通常の約2倍となするので、果実の重みに耐えられるよう、しっかりとした支柱を立てます。

また、葉が茂りすぎないよう雨よけがあると良いでしょう。

トマトの原産地・南米アンデス山地は雨が少なく、霧が良く発生します。トマトの茎葉に毛がたくさん生えてるのは、根からだけでなく、茎葉からも水分を吸収するためです、

ですが雨の多い日本の夏は、茎葉から吸収する水分が多くなりすぎ、過繁茂になってしまいます。なので、本州の夏秋栽培では雨よけをすることをおすすめします。

【摘心栽培の手順】

①定植後、主茎には第1花房に続き、第2花房も開花しますので、その上の葉を2枚残して目を摘み、第2花房直下の脇芽を伸ばします。他の脇芽はすべて取り除きます。

②やがて、脇芽にも葉が2マイ展開すると、花が咲きますので、第2花房まで開花させ、その上の葉を2枚残して摘み取ります。第1花房直下の脇芽を伸ばし、他の脇芽はすべて取り除きます。

③これを繰り返し、残した脇芽の第2花房までを開花させ、その上の葉を2枚残して摘み取ります。第1花房直下の脇芽を伸長させ、他の脇芽はすべて取り除きます

④すべての脇芽は、第2花房の着果を確認したら、第1花房下の茎を指でt部して曲げ(捻枝)、支柱にひもでしっかりと固定します。(茎をつぶさないでまげると、折れてしまいます)

文章では伝わりにくい…と思う方は、下記の動画を参考にしてみてください。

まとめ

「連続摘心栽培」は、トマトの成長に合わせて茎を手入れしていく方法で、手間はかかりますが収穫量が2倍にまで増え、トマトも甘く育つメリットがありますが、捻枝をするには力加減が難しく、ある程度の経験が必要です。

トマトは育てやすい野菜ですが、脇芽かきは欠かすことができません。基本型は、主枝を1本だけ伸ばし脇芽をすべて摘みとりますが、主枝と脇芽1本を伸ばす2本仕立てなど、方法はいくつかあります。

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