キャベツの芯を、頂点の葉っぱは少し残し、周りの葉はギリギリまで切り落としてそのまま水に浸けると、てっぺんの葉が伸びて再生し収穫できます。
リボべジで収穫した葉は、そのまま食べると少し苦味があるので、炒め物やみそ汁の具など、加熱すれば十分美味しくいただけます。
キャベツの芯をリボべジ(再生)する方法
キャベツの芯部分、実はキャベツにとっては『茎』なので、水を入れた容器につけるだけで再生します。
キャベツのリボべジ方法
- キャベツの芯はてっぺんの葉を少し残し円錐形にカットする
- コップなどに水を入れ、根元1/4ほどを水に浸ける
- 毎日水を交換し、明るく日当たりの良い場所に置く
あとは季節にもよりますが、およそ1週間ほどでてっぺんの葉が伸びて、変化してきますよ。
ちなみに、1/2や1/4にカットされたキャベツの芯でも再生するようですが、できれば丸ごとを円錐形にカットした方が成功率はアップします。
リボべジ(再生)のタイミング
キャベツは種からでも育てやすい野菜ですが日向を好み、”15~20℃”が最も育ちやすい気温。なので芯からリボべジ(再生)するときも、春から秋に挑戦してみると良いでしょう。
またキャベツはある一定期間(およそ1ヵ月ほど)低温にあうと、茎の先端にある成長点が発育し花芽をつけ、暖かくなると菜の花そっくりの黄色い花が咲きます。(トウ立ち)
キャベツの正体
『キャベツの芯』は茎。
なのでキャベツの芯を水に浸けるのは、植物を挿し木で栽培しているようなもの。だから葉が成長したり、花が咲いたりするんですね。
芯(茎)の先端には「成長点」と呼ばれる部分があり、そこから次々と葉が成長し、5枚で一周するため、芯の形は五角形のようになってます。
キャベツをリボべジすると芯(茎)も少しづつ成長し、春になると葉と葉の間に隙間ができて、その先端に花芽をつけます。
キャベツの葉はどっちが表・裏?
キャベツは、本葉が17~20枚ほどになると巻き始めます。これは「結球」と呼ばれる現象で、ホルモンが関係しています。
キャベツの葉は、最初のうちは外側に広がりますが、枚数が増えて重なりだすと内側の葉が、立ち上がってきます。そして日に当たる、葉の裏側の細胞分裂が盛んになり、表面より成長が早いため内側に折れ曲がり、玉の形を作ります。
つまり、私たちが目にするキャベツの葉は『実は裏側だった』ってことになります。
キャベツの芯の栄養
キャベツの芯と葉の部分を栄養価で比較すると、芯にはカルシウム、カリウム・リン、マグネシウムが葉の2倍も多く含まれてます。
とは言え、硬い部分なのでつい捨ててしまいがちですが・・・
キャベツの芯は薄く「そぎ切り」すると、断面積が増えるので火の通りがよくなり、味も染み込みやすくなります。
また、炒め物やみそ汁の具材やだしとしても使えて便利。ですが、あまり煮込みすぎると、臭みが出るので、食感が残る程度に調理すると、キャベツの甘みと風味を生かす一品に仕上がりますよ。
おすすめなのが、『キャベツの芯とごぼうのきんぴら』。作り方は簡単!
【材料】
キャベツの芯1ヶ分、太めのごぼう1/2本、ごま油大1、酒小1、
【調味料】
しょうゆ大1、みりん大1、砂糖大1/2、和風だしの素小1/3、白ごま小1/2、塩&唐辛子少々
【作り方】
- キャベツの芯はマッチ棒くらいの拍子切り
- ごぼうもたわしで洗い、皮ごとキャベツの芯と同サイズにカット
- フライパンにごま油を熱し、強火でキャベツとごぼうを1~2分炒め
- 中火にして調味料を加え味をなじませる
- 汁気がなくなったら、塩で味を調え
- 器にもって白ゴマと唐辛子をお好みで!
【雑学】
キャベツには水溶性の成分、ビタミンUが含まれますが、これは別名『キャベジン』。胃の粘膜を保護し消化を助ける働きがあります。なので、胃に負担のかかりやすい揚げ物に、キャベツの千切りを添えるのは、まさに理想的な食べ方といえます。
まとめ
キャベツの芯は、「茎」なので水につけるだけで葉が伸びて再生します。また、キャベツの芯は葉より栄養価が高いため、捨てずに工夫して調理するのもおすすめです。
またキャベツは、プランターでも育てられる野菜なので、ぜひ一度挑戦してみてください。