小玉スイカは、プランターでも栽培することが可能です。特に容器も選ぶことなく、土も標準の培養土で大丈夫。
ただし、土量の多い容器なら1株で2果まで着果させることができ、ツルが這うスペースがあれば、ワラなどを敷いておくと管理がしやすいです。
▼楽天でタネを見る▼
タキイ種苗 紅しずく
小玉スイカのプランター栽培・手順
スイカには、果皮の色に種類があり、果肉も赤や黄色があります。なかでも小玉スイカは、2kg前後の大きさで育てやすく、日当たりの良い場所ならプランターでも栽培しやすい果実です。
用意するもの
- タネ(赤肉種の紅しずくや黄肉種のニューこだまなどが作りやすい)
- ポリポット
- プランター
- 支柱と落下防止ネット
- 培養土と肥料
栽培手順
- 3月中旬~4月上旬にかけて、ポリポットにタネを2粒ずつまく
- 芽が出て定植するまでビニールトンネルで保温しながら育苗する
- 本葉が出たら1本に間引く
- 本葉3~4枚出そろったら、株間23~30cmで定植する
※標準プランターで2株・発泡スチロール箱で2~4株・9号鉢(直径27㎝)で2株・ジャンボプランターで4株が目安 - 標準サイズのプランターなら、親ヅルを摘心しないで脇芽をカットして1本仕立てにする
※1株1果 - 土量の多い容器で栽培する場合、親ヅルを本葉5枚で摘心して、子ヅル2本を伸ばし、それズレの子ヅルに1ヶづつ実をつけさせる
※1株2果 - 伸ばしたツルの1番初めについた雌花は摘み取っておく
- 親ヅル1本士立ての場合、10~15節目に咲いた2番目の雌花に人工授精する
- 子ヅル2本仕立ての場合、15~20節目に咲いた2番目の雌花に人工授精する
- 親ヅル1本仕立ての場合、子ヅルは受粉させるまで取り除き、受粉後に放任
- 子ヅル2本仕立ての場合、孫ヅルは受粉まで取り除き、受粉後は放任
- 人工授粉させたら、日付を記録しラベルをつけて管理し、およそ35~45日で収穫する
※実が落ちないよう、ネットで果実を吊るしておく
▼楽天で苗を見る▼
【てしまの苗】小玉スイカ苗 ひとりじめ 断根接木苗 9cmポット 野菜苗
プランター栽培のコツ
プランターを使って小玉スイカを育てる場合、支柱とネットを使ってツルを誘引します。土量の多い大きめの容器を使えばその分、植えられる株数が増やせて収穫量も増し、人工授粉もしやすくなります。
タネまきと育苗
春(3月下旬~4月上旬)がタネまきの適期。遅れてしまうと、収穫時期が真夏になって樹が夏バテを起こしてしまいます。
もし、タネまきが時期がズレてしまったら市販苗、できれば病気に強い接木苗を購入するのがおすすめです。
本葉が3~4枚になったら、元肥を施した土に定植。
整枝とツルの誘引・人工授粉
土量に応じて、親ヅル1本か子ヅル2本を誘引します。
プランター栽培では、容器の端に支柱を立て、とぐろを巻くようにツルを誘引します。また、容器の外にスペースがあるなら、ワラなどを敷いてツルを這わせてもよいでしょう。
小玉スイカの実を肥大させるには、雌花に雄花の花粉を受粉させる必要があります。
雄花の花粉の寿命は数時間しかないので、朝の10時までに、その日咲いた雄花の花粉を雌花につけて受粉させます。
小玉スイカを1株だけで育てると、雄花と雌花の咲くタイミングが合わず、なかなか受粉できないことがあります。なので、人工授粉が必要なウリ科の野菜の場合、同時に数株育てるのがおすすめですよ。
<人工授粉>
ウリ科の雌花には、花の下に子房(しぼう)と呼ばれる丸みがあり、雄花には子房がないので見分けがつきます。
人工授粉は、晴れた日の花が新鮮なうちに受粉させるの確実です。雄花を切り取り、花弁を開いて持ち、雌花の柱頭にたっぷりと花粉をこすりつけます。
追肥と収穫
小玉スイカを定植したら、20日ごとに2回の追肥を行います。
肥料は、9号鉢で15g・標準プランターで20g・発泡スチロール箱で40g・ジャンボプランターで60gが目安です。
栄養を実に集中させるため、ほかの実は小さいうちに摘果しておきましょう.(摘果した実は漬物にするのがおすすめですよ)
実が順調に育ってきたら、全体に太陽の光が当たるよう、ときどき実の向きを変える玉返しをします。
受粉から35~45日経ったら収穫の目安、実の近くのまきヅルが枯れてきたら、ヘタをハサミで切って収穫しましょう。
▼楽天でタネを見る▼
黄色小玉スイカ ニューこだま
まとめ
小玉スイカは、どんなサイズの容器でも栽培できますが、土の量が多いと収穫量も増やせます。また支柱を立て、ツルをとぐろのように上に誘引すれば、狭いスペースでも育てられます。
ただし、日当たりの良い場所を選んで栽培しましょう。
栽培期間はタネまきからおよそ5ヶ月、出遅れたときは市販の病気に強い接木苗を購入するのがおすすめ。
小玉スイカは品種も多く、タネあるいは苗からでも育てやすいので、ぜひ挑戦してみてください。