もやしは傷みやすい食材で、生では賞味期限が短いですが、冷凍保存すると2週間~約1ヵ月保存できます。とはいえ、冷凍方法によっても違いがあるので、気になるときは一度解凍して、もやしの状態を確認してから調理しましょう。
ここでは、もやしを冷凍保存するときのコツや裏ワザを、分かりやすく紹介します。
もやしを1ヵ月冷凍庫で放置、これって食べられる?
もやしに限らずどんな野菜も、冷凍したからといって鮮度が落ちない訳ではありません。なのでできるだけ早く(およそ2週間)使うのが基本です。
なかでも、もやしは特に傷みやすい野菜、1ヵ月冷凍庫で放置して「食べれるか?」心配な時は一度、解凍してもやしの状態を確認すると良いでしょう。
(料理してから、味が「?」ってならないようにね。)
冷凍庫の温度は、およそ-20℃~-18℃に保たれてますが、ドアを開けると一気に庫内の温度は上昇します。
例えば15秒間ドアを開けると-13℃、1分間ドアを開けっぱなしにすると-5℃まで上昇し、元の温度に戻るまで10分以上かかってしまいます。真夏の場合は、ドアを開ける頻度も多くなるので、さらに上昇すると考えらます。
また家庭用の冷凍庫は、業務用の冷凍庫と違い「食材をゆっくり冷やして固める」性質があるので、食感が変化しやすく、「冷凍したから」といって安心はできないんですよ。
ですが、すくに使い切れないもやし、冷凍のコツさえ分かれば長持ちさせることができます。
もやしの正しい冷凍方法と保存期間
もやしは袋に詰められるとき、きれいな水で洗浄されているので、基本的に水洗いが要らない野菜です。
なので、「袋のまま冷凍できる」と言われますが、美味しさをキープするには、一度洗ってから保存すると良いでしょう。
もやしの正しい冷凍方法
【①生のまま】
- もやしを袋から出しざるに入れて流水で洗う
- 良く水気をきる
- 冷凍用の保存袋に入れ、空気を抜いて平らにして冷凍保存
※もやしを冷凍するときは、買ってから早めに冷凍しましょう。賞味期限が近いものを冷凍するのは、あまりおすすめできません。
【②茹でてから】
- 沸騰したお湯にもやしを入れサッとゆでる
- ざるに上げ粗熱をとり、キッチンペーパーで水気を拭き取る
- 冷凍用の保存袋に入れ、空気を抜き平らにして冷凍保存
- ラップなどで隙間なく梱包してもOK
【③炒めてから】
- 好みの油でサッと炒める
- 粗熱をとってから冷凍用保存袋に入れ、冷凍保存
※油で膜を作ることで、くっつきにくくなり長期保存が可能に。ただし塩分を入れると水が出るので加えないでくださいね。
食品を冷凍する場合、保存袋の空気を抜くのが基本。空気が残っていると、食材が酸化したり傷みやすくなる原因になります。
保存袋の空気がほぼ抜けた状態で、ストローをいれ、口を締め余分な空気を吸い上げると簡単ですよ。
もやしの保存期間
もやしは保存の仕方によって期間が違います。
- 袋のまま冷蔵保存・・・1~3日
- 〃 冷凍保存・・・1~2週間
- サッと茹でて冷蔵保存・・・1~3日
- 〃 冷凍保存・・・2~3週間
- 水に浸して冷蔵保存・・・5~7日
- 油で炒めて冷凍保存・・・およそ1ヵ月
もやしは保存期間が短い食材ですが、ちょっとひと手間かけてあげると長持ちさせることができます。
冷凍したもやしを料理に使うときは、解凍しないでそのまま使うことができます。シャキシャキとした歯ごたえはないものの、炒め物や汁物なら味が染みやすくて便利ですよ。
また、料理によっては自然解凍・流水解凍しても問題ありません。
もやしが日持ちしない理由
じゃがいもやキャベツなどは、何ヶ月もかけて栽培され、成熟して食べごろになると収穫されます。
一方もやしは、まだ成熟してない成長段階の発芽部分。なので温度の変化や、殺菌処理されてないことから、外部の影響を受けやすく日持ちがしないんですね。
またスーパーで売られてるもやしは、ほとんどが生きた状態で呼吸をしているため、袋に入れたままにしておくと膨れてきたり水が出てきて傷みやすくなります。
なので、袋ごともやしを冷凍すると、生きたままゆっくり固めることになるので、あまり日持ちしないのです。
冷凍もやしの調理法
もやしは冷凍することで、大きく食感が変わりますが、冷凍のまま調理ができて便利です。また、生で冷凍したもやしなら、袋の上から軽くもむだけでパラパラになって、使う分だけ取り出すことも可能です。
ただし、冷凍もやしは生でなく、必ず加熱調理に使いましょう。
もやしは加熱料理することが前提に生産されているので、冷凍してないもやしでも生で食べることはおすすめできません。
また、生で食べようとしても、独特の青臭さがあるので、あまり美味しく食べれないんですよ。
冷凍もやしのレシピは、こちらを参考にしてみてください。
まとめ
もやしは冷凍保存できますが、やり方によって保存期間が変わります。なので、「冷凍して1ヵ月放置したもやしが食べれるか?」は、保存の仕方によって違うので、気になるときは解凍してもやしの状態を確認すると良いでしょう。
季節にもよりますが、もやしを袋のまま冷凍すると1~2週間、油で炒めるとおよそ1ヵ月は日持ちするので、メニューに合わせて保存方法を変えるのも一つの手段。
またもやしは、冷凍することで食感が変わりますが、味が染みやすくなるので、時短料理に便利です。
1年を通して安価で手に入りやすく、カットの必要がないもやし。あまりメイン料理には向きませんが、「あと1品欲しい」時には重宝するので、うまく冷凍保存して美味しく食べましょう。