エダマメのタネをまくと、双葉→初生葉(ショセイヨウ)→本葉の順に葉が出てきます。
双葉が展開し初生葉が出てきたら、根っこと二番目の葉・初生葉を切り離し苗を三分割、双葉と初生葉だけを55穴のセルトレイに挿し木で3週間ほど育苗します。(根っこ部分は破棄)
こうすることで、1つの苗が2株になり収穫量を増やすことができます。では早速、解説します。
エダマメの収穫量を増やす方法
エダマメには、早生種と中生・遅生種があり、組み合わせることで7~10月まで収穫できます。品種が違っても、栽培方法はどれも一緒です。
種まき~挿し木~植えつけまで
【種まき~挿し木】
育苗ポット(3号・9㎝サイズ)に土を入れ、エダマメのタネを3粒まき、1cmほど土をかぶせ鎮圧し、たっぷりと水やりします。
そのまま双葉(子葉)→初生葉が出るまで育てます。
初生葉が展開したら苗を丁寧に抜き取り、根っこ・双葉・初生葉と3つに切り分け、双葉と初生葉を55穴のセルトレイなどに挿し木して、3週間ほど育てます。(根っこ部分は破棄します)
【植え替え】
その後、しっかり根が発育し
<双葉(子葉)の場合>
脇芽(本葉)が2本出て、葉が伸びてきたら植え替え
<初生葉の場合>
中心から本葉が伸びてきたら植え替えます。
【植えつけ】
エダマメを定植させる場合、株間を15~20㎝開けるためプランターなら、長さ70㎝×深さ30㎝・容量35~40ℓを目安に用意しましょう。
<手順>
- プランターに元肥入りの野菜用培養土を入れる
- 苗を15~20㎝間隔で植えつける
- たっぷり水やりし、U字や曲がる支柱で骨組み氏、防虫ネットをトンネルがけしておく
- 植え付け2週間後、株の周りに化成肥料10g、またはぼかし肥100gをまいて、根元に土寄せしておく
以上のように、1つの苗から2株育てることで、収穫量を増やすことが可能になります。
エダマメは双葉の上で摘心すると、主枝が2本伸びるので、その分枝サヤの数も増やせるので、是非試してみてくださいね。
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エダマメのさやに必ず実を入れる方法
一般的にエダマメの苗を定植する際、株間を15~20㎝開けて1本ずつ植えつけますが、2本ずつ並べて植えつけると実が入りやすくなります。
2本立ちで育てるメリット
エダマメは開花・受粉がうまくいかないと、さやはちいさなまま落下してしまいます。一方、開花と受粉がうまくいくと、さやは大きく育ち養分が転流されてマメを肥大させます。
そこでエダマメを定植する際、2本ずつ並べて植えつけると互いに助け合って、根を深く伸ばし水を吸いやすくします。
【エダマメが育つメカニズム】
- 葉で作られた炭水化物が根粒菌※に吸収され
- 同時に空気中の窒素が根粒菌に取り込まれる
- 1と2が合成されてタンパク質をつくる
- 合成されたタンパク質が実に蓄えられ
- 実が大きく育つ
※根粒菌とは、大気中の窒素をアンモニアに変換し、植物の生育に欠かせない窒素を大豆に供給する働きがある
土の中で炭水化物が作られる際、水分が必要が必要になりますが、この時、根っこが深く伸びていることで、十分に水を吸収することができ、実入りの良いさやが育ちます。
ただし、先にご紹介した挿し木苗の場合、根粒菌が付きにくい特徴があるため、必要に応じて窒素肥料を施し、十分な水やりも必要です。
まとめ
エダマメ栽培では、双葉から初生葉(ショセイヨウ)が伸びてきたら、苗を三分割して挿し木で育てると収穫量を増やすことができます。
また、2本立ちで苗を育てると、互いに助け合って水を吸収しやすくなり、実入りの良いさやを育てることが可能です。
どちらも農家さんが教える育苗のコツとなるので、是非試してみてください。
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