
甘いカボチャを収穫するには、根っこが深く育つ環境を整えます。そうすることで土中の養水分を良く吸収できるようになるからです。
また、カボチャの実が付いた先のツルには、葉が10枚以上展開するように育てると、甘い実に育ちます。
では早速、甘いカボチャを収穫する方法をさらに解説します。
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カボチャの甘味は根っこと葉数で決まる
甘いカボチャを育てるには、実に養水分を集中させることがポイント。
根っこを深く育てる
カボチャの育て方はいろいろありますが、ここでは基本的な栽培方法で解説します。
- ・苗は株間60~90㎝で植え付ける
- ・本葉が5~6枚展開したら親ヅルを摘心し、子ヅルを3~4本伸ばして育てる
- ・ツルが50cm以上伸びてきたら同じ方向に誘引する
- ・ワラや枯れ草を敷いておく※
※カボチャの根っこは、地表のツルと同じ方向にツルより少し遅れて伸び始めます。なので、株元からツルの伸びる方向にワラや枯草などで、地表が少し見える程度に薄く引いておくと良いでしょう。
また、敷きワラの間から雑草などが生えてきますが、これは取り除かずそのままにします。そうすることで、カボチャは敷きワラや雑草にひげをからませ、地表に固定されて風雨に強くなります。
逆にワラを厚く敷いてしまうと、地表の水分が適度に保たれるので、かぼちゃは土と敷きワラの間に浅く根を伸ばしてしまいます。
そうすると、天候の影響を受けたり病害虫の発生原因になったり、養水分をうまく吸い上げることができずに、味の薄いカボチャになるので注意しましょう。
葉の枚数を多くする
カボチャの甘さのもとになるのは、炭水化物。
この炭水化物は葉で作られ、葉から根元に近い位置の実に送られます。なので、実がついた先の葉数が多いと、その分多くの炭水化物がつくられ甘いカボチャになります。
- ・カボチャのツルが伸びてくると、孫ヅルに雌花が開花するので、2個の雌花に雄花の花粉を受粉させる
- ・実が付いたら、先のツルに葉が10枚以上展開するように育てる
- ・葉が15枚以上あればそのまま2個の残し、葉数が少なければ実を1個だけにする
葉数が少ないと炭水化物の供給量が少なくなり、水っぽいカボチャになります。また、株元(葉が5枚以下)に実がなると、ツルの生長が悪くなるので注意しましょう。
涼しくなると甘くなる
夏に収穫するカボチャは、実が軽く甘みが少ない傾向です。
というのも、夏は夜間も気温が高いため、日中作られた炭水化物をカボチャ自身が消化してしまうからです。
一方、秋になって気温が低下してくると、夜間カボチャ自身が消化する炭水化物の量が少なくなり、その分甘みが増します。
なので、甘いカボチャを育てるには、昼夜気温が高い真夏の時期を避けて、秋に収穫できる品種を選ぶと良いでしょう。
ただし、昼夜の温度差がある地域なら、真夏でも甘いカボチャを育てることは可能です。だから、北海道産の夏カボチャは甘いんですね。
まとめ
甘いカボチャを収穫するには、根っこを深く育て、実のついた先のツルに葉っぱをたくさんつけること。そうすることで、実に養水分が吸収され、甘みのもとになる炭水化物が作られます。
ただしカボチャ栽培はある程度の面積が必要。また、プランターで育てる場合は、ツルを伸ばすための支柱を立てるなど工夫しないといけませんね。
ですが、実の小さい品種などを選べば、プランターでも十分に育てることができるので、ぜひ挑戦してみてください。
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