ナスを上手に育てるには、病気に強い接木苗を選び、8月上旬に株の若返りをはかるため、更新せん定をすることです。
ナスは青枯病やうどん粉病などになりやすいため、病気に強く樹勢が良い接木苗を利用すると、長期収穫しやすいのでおすすめです。
また、8月上旬になると樹は大きくなりますが、実のつき方や色・ツヤも悪くなるため、株を若返らせる「更新せん定」をすると、約1か月後には秋ナスが収穫できます。
ここでは、プランターでも上手にできる、ナスの栽培方法について解説します。
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失敗しないナスの育て方
ナスは2月上旬から種まきをはじめ、育苗して定植させますが、家庭菜園初心者の場合は、ホームセンターなどで接木苗を購入するとよいでしょう。
ナス栽培の基本情報
- プランターの場合、土量の多い深型容器を使用
- 最初の実が付いたころから、水切れや肥料切れしないよう注意
- 実は小さめ10㎝くらいで収穫すると柔らかく、樹を長持ちさせることができる
- 8月中旬に、更新せん定して樹の若返りをはかる
栽培手順(種まきから)
- 2月上旬、セルトレイ(4×5cm)の穴に2~3粒種まきし過湿して育苗
- 本葉が2枚になったころ、セルトレイから育苗ポット(7.5~9㎝)に移植し、ビニールトンネルで管理する
※苗は1ポット1本にする - 4月下旬~5月上旬、本葉が6枚になったらトンネルから出して外気に慣らす(4日ほど)
- 大きめのプランターに株間20㎝空け、苗が倒れないよう仮支柱を立てておき、早めに本支柱を立てる
※接木苗を使う場合はここから! - 脇芽が伸びてきたら、主枝と脇芽2本の3本仕立てにする
※一番花の下の2本を残し、それより下の脇芽はすべてとり除いておく - 支柱は長さ150~200㎝の者を用意し、斜めに交差させて立てる。交差した部分をひもで結び、主枝と上の脇芽をのばした側枝が支柱に沿うように誘引する
- 定植時に元肥を、その後20日ごとに5~6回追肥する
※プランターで3株育てた場合、1回の肥料は20g - 実が10㎝くらいに成長したら収穫、取り遅れ取り忘れに注意
- 8月上旬、株の若返りを図るための更新せん定をする。脇芽が伸び始めている節の部分まで、全ての枝を約1/3の長さに切り落とす
- その後新芽を伸ばし、根っこがプランター内に充満してきたら、プランターの縁に沿って底まで2cmほどの穴を10㎝間隔で空けていく
※追肥をほどこすタイミングで土に穴をあけ、穴の中に追肥すると肥料効果もアップする
おいしいナスを収穫するには?
みずみずしいナスを収穫するには、十分な水やりと肥料が必要。
ナスは肥料食いな野菜なので、長期栽培で株がスタミナ切れを起こさないよう、20日に1回のペースで追肥を行います。
また、肥料の効きすぎによる樹ぼけを防ぐため、必ず緩効性肥料を使い、土が乾かないよう十分な水やりも忘れずに。真夏の時期には1日2回は必要です。
ナスは実が大きくなると中に種ができてかたくなるので、小さめの柔らかいうちに、長卵形の品種なら10㎝前後で収穫するのがおすすめ。
実が大きく育ち過ぎると樹勢も衰え、その後花が咲いても落ちてしまうので、取り残しにも注意しましょう。
収穫前に花が落ちる原因とは?
せっかく咲いた花も、落ちてしまうと実にならず収穫に至りませんね。その原因は2つ考えられます。
- 初期生育が旺盛過ぎて、栄養が樹の成長にばかり使われている
- 高温と乾燥で樹の活力が弱り、樹勢が衰弱している
ナスは肥料にとても敏感で、生育初期に肥料が効きすぎると1のような現象が起き、花が落ちてしまいます。なので肥料には、緩効性の肥料を使い、初期の生育が旺盛な時は追肥を控えるようにします。
また、生育後半の8月になると、2のような現象よく起こります。更新せん定をして、根元に穴をあけ樹の活性化を図ることで、花が落ちるのを防ぎ収量を増やすことができます。
まとめ
ナスは種まきから栽培できますが手間がかかるため、少量栽培なら市販の接木苗がおすすめです。接木苗は病気に強く樹勢も強いため、長期的に収穫が見込めます。
脇芽が伸びてきたら、主枝と脇枝2本を伸ばし3本仕立てに仕上げましょう。
8月上旬には高さが1/3~1/2になる位、枝を切る更新せん定することで、およそ1か月後には秋ナスが収穫できます。
ナスの実は早採りし、株を長持ちさせるようにすると、プランター栽培でも秋ナスまで長期間収穫が楽しめるので、ぜひ挑戦してみてください。
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