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介護職を辞めたいと思うのは甘えではない!といえる理由と対処法

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介護職は体力的・精神的にも大変な仕事、ムリして働き続けることはありません。ですが、「辞めたいと思うのは自分の甘えじゃないか?」と感じるなら、自己分析してみると良いでしょう。

ここでは、介護職を辞めたいと思うのは甘えでない理由と、気持ちを整理して次のステップへ進むための手順について解説します。

\退職を言い出せないなら/


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「介護職を辞めたい」は甘えじゃない

介護に限らず、「今の仕事、辞めたい」と思うのは誰にでもあることです。

モヤモヤしたまま仕事してると、集中力に欠け思わぬ事故を起こしかねないので、まずは自分の気持ちを整理してみましょう。

介護職を辞めたいおもな原因・収入より人間関係

自分の気持ちを整理する際、「介護職を辞めた」経験者の意見が参考になるかもしれません。

「令和3年度 介護労働実態調査結果」によると、前職を辞めた理由のトップは「職場の人間関係」が全体でトップ、次に「結婚・出産・妊娠・育児のため」、「収入が少なかった」は4位、現場では収入より人間関係が退職の要因になっています。

ただし、性別で見ると女性は「結婚・出産・妊娠・育児」、男性は「自分の将来の見込みが立たなかったため」が最も多く、性別によって判断基準は違ってきます。

全体男性女性
職場の人間関係に問題があった18.821.718.1
結婚・妊娠・出産・育児のため16.92.220.7
自分の将来の見込みが立たなかった15.426.512.6
収入が少なかった14.917.914.2
ほかに良い仕事・職場があった13.915.913.4
施設の理念や運営の在り方に不満があった12.116.311.1
新しい資格を取った8.35.98.9
自分に向かない仕事だった8.313.96.9
人員整理・勧奨退職・法人解散・事業不振などのため8.111.37.3
家族の介護・看護のため4.32.74.8
定年・雇用契約の満了3.94.43.8
家族の転職・転勤、事業所の移転のため3.21.83.5
病気・高齢のため3.03.52.9
「令和3年度 介護労働実態調査結果」より(その他・無回答は除く)

自分に当てはまる点はあったでしょうか?

介護職の現場では、同僚スタッフ以外にも他業種(看護・リハビリ・ケアマネジャー・管理本部など)との関りがあり、人間関係が複雑ですね。また、入居者様との関係が難しいこともあります。

では次に、現場スタッフはどんな悩みを抱えているでしょうか?

仕事の悩みは「人手が足りない」

「令和3年度 介護労働実態調査結果」によると

人手が足りない52.3%
仕事のわりに賃金が低い38.3%
身体的負担が大きい(腰痛や体力に不安がある)30.0%
健康面(新型コロナウイルスなどの感染症、怪我)の不安がある28.1%
有給休暇が取りずらい25.6%
業務に対する社会的評価が低い25.4%
精神的にキツイ24.7%
休憩が取りずらい21.1%
「令和3年度 介護労働実態調査結果」より

多くの職員が、いろんな悩みを抱えていることが分かりますね。そうした中で、ふとした瞬間「今の仕事辞めたい」と思うのは無理もありませんから、決して甘えてるワケではないんですよ。

介護職を辞めたいと感じたときは、自分の気持ちを整理するため、辞めたい理由を紙に書き出してみましょう。気持ちが可視化されると、今の自分を客観的に見ることができたり、甘えかどうかが判断しやすくなります。

もし漠然とした状態で仕事を辞めてしまうと、次の職場でもうまくいかなかったり、生活にも支障をきたすことにもなりかねません。まずは、自分の気持ちを深堀してみるのが大切ですよ。

介護職は大変な仕事、無理して働き続けることはありません。ですが、「辞めたいと思うのは自分の甘え?」と感じてるなら、自己分析してみるのが効果的。

「辞めたい」ときの対処法

「介護職を辞めた」経験者の意見と、多くの職員が抱える悩みを考慮したうえで、「自分はなぜ介護職を辞めたいと思うのか」理由を整理してみましょう。そうすることで、これからの方向性や解決の糸口が見つけられるかもしれません。

具体的な方法

  • 自分の気持ちを紙に書き出していく
    →この時、必ずペンと紙を使い手を動かすのがポイント
  • 集中できる時間に、1回につき5~10分程度
  • 誤字・脱字を気にしない
  • 何度か繰り返し、書き足していく

まず、自分の気持ちを言葉に書き出すと、モヤモヤが解消されます。そして、物事を「客観的」に見つめ直すことができ、これからの方向性が見つかりやすくなります。

その上で、「辞めるか辞めないか」を判断するとよいでしょう。

誰かに相談してみる

自分の気持ちを整理したところで、もう一度「本当に介護職を辞めたいか・今の職場を辞めたいだけなのか」考えてみましょう。

また、自分が信頼できる周囲の人に、相談してみるのも一つの手段。誰かに話をすることで、自然と気分が落ち着き、「視野が狭かった」ことに気づくかもしれませんよ。

考えを整理してみると、「本当は介護士としての仕事自体、嫌ではない」と感じる方も多いもの。もしそうなら、今までの勤続年数を無駄にしないよう、会社に打診し、フロアの変更や他施設への異動、入所型→デイサービスに変更できないかなど、相談してみるのも良いでしょう。

キャリアアップを目指してみる

介護職を辞めたい理由が、「給料が安い」ということなら、キャリアアップを目指すという手段もあります。たとえ、異業種に転職しても給料アップできるとは限りませんからね。

一般的な方法としては、「介護福祉士」の資格を取ることです。

厚生労働省が発表する「令和2年度 介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護福祉士の資格無の月収は275,920円、一方資格がある人は329,250円でした。月収として約5.3万円、年収では約63万円の収入アップが期待できます。

転職を検討する

自分の中で気持ちを整理し、辞めたい理由が分って「自分ではどうしようもない」と感じたら、思い切って転職することをおすすめします。

まず、「自分には介護の仕事が向いてない」なら、異業種に向けて転職活動を始めましょう。

異業種といっても介護の経験を活かし、介護事務や介護福祉用具メーカーなど、介護士ではない形で、介護業界へ転職する方法もあります。

また、培ってきたコミュニケーション能力を活かし、営業職や接客業などへの転職など、広い視野で転職活動してみることをおすすめします。

まとめ

介護職を辞めたいと感じたときは、自分の気持ちを整理して自己分析し、辞めたい理由を明確にしましょう。

「辞めたい」と思う理由は、決して特別なものではありません。無理をしてストレスを抱えながら、働き続ける必要はありません。心と体が健康であることが、働くうえでは重要だからです。

なので「辞めたい」と考えることは、「甘えているだけ」と自分を追い込まないようにしましょう。

また、今の職場を退職すると決めたときは、しっかり次の準備を整えてから辞めるようにしましょう。辞めたいという思いの勢いで退職してしまうと、次の職場を探す際に苦労する可能性があるからです。

とはいえ、今の施設を辞めたとしても、あなたを必要とする職場は必ずあります。自分だけで悩み過ぎず、転職支援サービスなどを利用して、キャリアアップを目指していきましょう。


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