ニンジン栽培で、まっすぐ甘く育てるには?種まきで品質が決まる!

ニンジンは、地上に伸びる葉と根っこの間にある「胚軸と根」が大きく育つ野菜。なので、地上部より根っこを良く育てることが大事です。

そして、根っこの成長には”発芽”が大きな影響を与えるので、種まきを丁寧にすることで、まっすぐで甘いニンジンが育ちます。

目次

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まっすぐで甘いニンジンを育てる方法

種まきポイントは

  • 種は適期にまく
  • 肥料は少なめ
  • 有機肥料を避ける
  • 種蒔きは筋状にまく
  • 土質によって圧をかける

【ニンジンの種まき適期】

ニンジンは冷涼な気候を好みますが、生育可能な温度域が広いので、関東地方なら2月中旬~8月上旬まで種まきが可能です。

一般地の春まきは3月下旬~5月上旬、順調に育てば6月下旬~8月中旬に収穫。夏まきでは6月下旬~7月中旬で、収穫は9月下旬~2月頃が目安。品種にもよるので、種蒔きのタイミングはよく確認してから始めましょう。

【肥料は少なめ】

ニンジン栽培では土作りをあまり必要とせず、肥料が少ないほど、深く根を伸ばして甘く育ちます。

前作にホウレンソウやコマツナなど、葉菜類を栽培した畑なら残肥だけで十分、ほとんど肥料を与える必要はありません。

プランターの場合、底穴にネットを敷き、底が見えなくなるまで底石を入れ、その上に野菜用の培養土を入れます。(ウォータースペースを鉢縁から2~3cm残す)

【有機肥料を避ける】

肥料が多かったり未熟な有機肥料を使うと、ニンジンは養分を吸収するために有機物を囲むように根を伸ばし、枝分かれしたり、表面のきめが粗くなる原因になります。

【種まきは筋状に】

ニンジンは、筋状に種まきすると互いに助け合い、発芽ぞろいが良くなり根を深く伸ばします。

【種を鎮圧】

種に薄く土を被せ、軽く手で押さえ、種と土を密着させます。土が湿っている場合は、土がかたまって芽が出にくくなるので、土の鎮圧は行いません。

種まき後、雨が降りそうなときは、土の表面を不織布やワラなどで覆い、土が固くなるのを防ぐと良いでしょう。

間引きから収穫まで

ニンジンの種を筋まきすると、種の量が多いので、このまま成長すると細いニンジンになってしまいます。

なので2回に分けて間引きをします。

1回目は草丈4~5cmの時、5~6㎝間隔になるように。2回目は、根の太さが5㎜程度の時、10~12㎝間隔で間引きします。

ニンジンは初期生育が遅く、周りに雑草などが生い茂ると負けてしまい、元気に成長できません。周囲に雑草などがあれば、間引きのタイミングで抜き取っておきましょう。

また、残した苗には周りの土を寄せ、倒れないようにしておきます。

間引いた苗は、柔らかくせり科独特の風味があり、おひたしや天ぷらなどとして利用することができます。

品種にもよりますが、ニンジンは種まきからおよそ90日で収穫できます。見た目では根の直径が5~7cmほど、肩の部分が張り出しているなら収穫のタイミング。

収穫も適期を逃すと、実割れの原因になります。

まとめ

ニンジン栽培では「種まきから発芽までが難しい」と言われ、発芽さえしっかり揃えば、あとは管理が楽な野菜。

種まきのポイントを押さえ、2回の間引きと水やりさえしておけば、あとは勝手に育ってくれる初心者向けの野菜といえます。

また、プランターで育てるなら、ミニニンジンのピッコロやベビーキャロットなどの品種もおすすめですよ。

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