スナップエンドウは、春と秋の2回種まきできますが、秋にまいて冬を越した方が春に花がつきやすくなって、たくさん収穫できます。
秋に種まきすると発芽後、寒い季節になるためいったんスナップエンドウの成長は止まります。が、冬を越すだけなので、栄養分はほとんど必要ありません。
ここでは、晩秋に種まきし5月にたくさんのスナップエンドウを収穫する育て方をまとめています。
スナップエンドウの収量を増やす育て方
ここではスナップエンドウを、小~中型のプランターで育てる方法を解説します。
【準備するもの】
- スナップエンドウの種
- 小~中型のプランター
- 野菜用培養土
- ボカシ肥
- 支柱or誘引ネット
【育て方】
- プランターに土を入れ、水をまいて土を落ち着かせる
- あらかじめ一晩、吸水させた種を1cmほどあけた穴に2粒ずつまく
- プランターのサイズが小型なら1ヶ所、中サイズなら2ヶ所に種まき
- 本葉が1~2枚になったら、間引いて1本立ちにする
- 春まで、土が乾燥したら水やり
- 暖かくなってスナップエンドウの芽が動き出したら、支柱や誘引ネットでツルを伸ばす
- ツルが1mほど伸びると花が咲き始めるので、このタイミングで追肥をほどこす
- 芽が動き出したらしっかり水やりする
※スナップエンドウを育てる際、土に肥料分が多すぎると秋に成長しすぎて、冬を越せなくなるので、元肥は控えめな土を選びます。
暖かくなるとスナップエンドウは、盛んに分岐し側枝がつぎつぎと成長していきます。この時、ツルが伸びすぎて込み合うようなら、脇芽の先端から15㎝くらいの柔らかい部分を摘むと、豆苗として食べることができます。
スナップエンドウは、5月の終わりころには花の数も減り、葉のあちこちに白いカビのようなものが出てきます。
これは、うどん粉病の症状で、株全体が弱り収穫が終わるサインです。
少しばかりの花が咲いてても、うどん粉病が蔓延する前に根っこごと抜き取り、他の植物に移らないよう対処しておきましょう。
冬は不織布で凍結防止
スナップエンドウは、晩秋に種まきすると発芽後にいったん生長がとまり、少しの葉と茎が出たまま地面に張り付いた状態になります。これは、冷害を受けないようにするための自衛策。
ですが、ベランダでは凍結防止のため、不織布で覆っておくと良いでしょう。
また、寒い冬を避けるため、2月の終わりころに種まきする方法もあります。そうすることで、早春からツルが伸びて育てることができます。ただ、晩秋に種まきしたより、生長が劣るので収穫量は少なくなります。
まとめ
スナップエンドウは、10月中旬以降の晩秋に種まきすると、冬の間は生長が止まりますが、暖かくなると芽が動き出し、ツルが伸びて花が咲き始めます。
いったんツルが伸び始めると、側枝がつぎつぎと成長し収穫量も増やすことができます。また、脇芽の先端から15㎝くらいの柔らかい茎葉は、豆苗として美味しく食べることも可能です。
スナップエンドウは、種まきのタイミングさえおさえれば、肥料も少なくて育てやすい野菜なので、ぜひ挑戦してみてください。