世間には、一見おとなしそうで控えめに見えて、実は図々しく自分の思い通りに話が運ぶよう、もっていくのがうまい人がいるものです。
職場では、いつの間にか仕事を押し付けてきたり、遊びに行くときはいつも、相手に車を出させ運転させて平気顔、困ったものです。
ここでは、よく見かける図々しくて厄介な人の特徴と対処法を解説、「時には図々しいのも武器になる」って話も。
おとなしそうで図々しい人の特徴
「図々しい」とは、「厚かましく人に迷惑をかけながら平気でいること」。
なので、図々しい人は「相手の都合や状態を考えず、自分を優先して身勝手に振る舞う人」です。では、どんな共通する特徴があるか、まとめてみました。
性格的には？
【自己中心的】
「世界は自分中心に回ってる」と勘違いしてる、自己中心的な人。自分さえよければ、ほかの人はどうでも良いと考え、周囲が見えてません。だって、自分さえよければ良いのですから…ワガママともいえますね。
【他人に関心がない】
自分のことしか頭にないので、相手の気持ちを考えずに行動します。おとなしそうに見えても、言うことが無神経。たとえ自分の言ったことで、相手が傷ついても興味がないので、気にもしません。
【意外と頑固】
控えめに見えながら図々しい人は、自分の意見を曲げない頑固さがあります。というのも、自分の考えが正しいという勝手な思い込みがあり、一歩も引かずに、自分の思う通りに事を運ぼうとします。
【協調性がない】
図々しい人というものは、自分が「こうしたい」という欲求を抑えられず、自分の思うままに行動し、周囲に合わせることができず協調性がありません。そのせいで空気が悪くなっても、気にもしないのです。
どんな行動が目立つ？
【誘われてなくてもついてくる】
友人が参加する飲み会など、自分が誘われていなくても、参加しようとすることがあります。自分が楽しそうだと思ったことに対して、周りの都合を考えずにノリで参加してくる人は、逆に「何で誘ってくれないの、自分が行って当然」かのように、ついてきます。
全く迷惑ですよね。
【お金を払わない】
おとなしそうでも図々しい人は、「お金を出してもらう」ということを軽く考える傾向があります。特に女性には、「男性がお金を出すのは当然」と考えていて、お財布を持っていかなかったり、中身が全くないお財布を持っていたりすることがあります。
恋人同士ならまだしも、単なる同僚なら二度と行きたいとは思わなくなりますね。
【感謝の気持ちがない】
何かをしてもらっても、「やってもらって当たり前」と勘違いし、感謝の気持ちがないので、何のお返しもしません。1度や2度ならまだしも、毎回となれば嫌気がさしますよね。
また自分の誕生日が近くなると、さりげなくアピールしてきたりもします。
【見返りを求める】
図々しい人は、自分からお礼しないのを棚に上げ、他の人からの見返りを期待する傾向があります。あるいは、お礼を期待して、何かしているように見せているかもしれません。日頃から「図々しいなぁ」と思う人から、何かされたら気をつけましょう。
【口癖】
図々しい人は、自分に都合の悪いことは「そうだったっけ？」と惚けることが多いです。また、人に対して愚痴や文句が多く、「ほんと、あり得ないよねぇ」と言って、共感を求めます。
ヘタに頷いてしまうと、「あの人がこんなこと言ってた」なんてことになるので、注意深く行動しましょう。
図々しくて厄介な人の対処法
一見おとなしそうに見えて、実は性格に問題あり、図々しくて自己中心的な人とは、距離をおくのが一番です。
職場では
毎日顔を合わせる場合、仕事に関してはきちんと話し、必要以上にコミュニケーションを取らず、プライベートなことは話さない・聞かないに徹しましょう。
もし、仕事を残して帰ろうとしたり、人に押し付けるようなことがあれば、きっぱりと断りましょう。
一度頼みごとを引き受けてしまうと、いつでも当てにされてしまい、ストレスがたまります。嫌なことは嫌だといえる、勇気が必要ですね。
その他の場面では
控えめに見えても図々しい人は、頑固な故に性格が治ることがありません。
なので、そんな人とは個人的に付き合わない方が無難です。もしどうしても会わなければいけないときは、ほかの友人を誘って二人っきりになるのを避けます。
また、ランチをするなら事前に、料金は割り勘にすること、「用事があるので〇時には帰らないと」などと、あまり長居しない雰囲気を作っておきましょう。
図々しさは武器になる
「図々しい」という資質は、ビジネスの世界で生き残るために必要なもの。ですが、単に図々しいだけでなく、「愛嬌」がなければなりません。
というより、一般的に見られる「図々しさ」は、相手の気持ちや立場を考えない、自己中心的なものですが、武器になる「図々しさ」は、愛嬌がベースになっています。
愛嬌とは、「明るくて無邪気である」「にこやかで可愛らしい」と自然に出るもので、意識的に作ろうとすると、不自然になります。とはいえ、「愛嬌」という資質を生まれ持ってなくても、後天的に育てることはできるものです。
それは、置かれた状況で自分だけでなく、すべての人が幸せになれる・プラスになることを考える、そんな風に物事を考えられる人は、自然と「愛嬌」が備わってくるようです。これって、「図々しさ」とは真逆ですね。
つまり、「愛嬌」があるうえでの「図々しさ」は、相手を動かす力となって武器にもなるのです。
まとめ
一見おとなしそうに見えて、実は図々しい人って、自己中心的で相手の気持ちや立場を考えず、協調性がありません。その言動に、周囲がイライラしても、本人は気にしてないので、改めることもありません。
身近に「図々しい人」がいたら、距離をおいて関わらないようにしましょう。もし付き合うなら、二人っきりではなく、グループで会うようにして、深入りしないのがおすすめです。
とはいっても、図々しく無神経な人は、お構いなしに近寄ってくるもの。断れずに、モヤモヤしたときは、愚痴や悩みを吐き出しましょう。
周囲の友達や、気の合う会社の同僚、家族など。時には、第三者の立場で話を聞いてもらうと、心がスッキリすることもありますよ。
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