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長命草を生で食べる?独特な香りと苦みがあるので油を使った料理がベスト

新芽の画像 育てる

長命草=ボタンボウフウは、生で食べることもできますが、セリ科の植物なので独特な香りと苦みがあります。なので、セロリやパセリなどのハーブ・薬味系が苦手な人には不向きな野菜。

また、繊維質も多いため生では食べずらい食材です。

ですが、長命草の葉を1枚ずつ衣を付けて天ぷらにすると、独特の癖もそれほど気にならず、美味しく食べれます。また、茎の部分を他の野菜やエビなどと合わせかき揚げにしたり、オリーブオイルやごま油を使って炒める料理もおすすめです。

ここでは、豊富な栄養素が入った長命草の特徴や食べ方、育て方をご紹介します。


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長命草は生で美味しく食べるには?

長命草は香りが強いため、生で食べるには覚悟が必要。

パセリ・セロリ・明日葉・パクチーが大丈夫な方ならOK。または若い葉を選ぶと、それほど香りが強くないので、オリーブオイルとの相性が良いです。

またセリ科の特徴として、長命草は繊維がしっかりしているので、生で食べるならサラダより、ミキサーなどで繊維を粉々にしたグリーンスムージーがおすすめです。リンゴやバナナを加え、苦みがキツイようならオレンジやハチミツを加えると良いでしょう。

沖縄では、肉や魚の臭み取りにも使われる長命草。クセが強いのでオリーブオイルやごま油といった香りのある油で炒めたり、味を濃くすると食べやすくなります。

例えば「長命草のホットサラダ」

まずは長命草をお湯に塩を入れ、1~3分茹でてあく抜きします。茹で上がったら水を切り、適当な大きさにカットしてハムやベーコンと一緒にオリーブオイルで炒め、カレー粉大1・クレイジーソルト少々・コンソメ小1/2で味付けして完成です。

一番の定番は「天ぷら」

長命草の新芽を摘んで、衣をつけてサクッと揚げるだけ。ほかの具材を混ぜて、かき揚げにしても美味しくいただけるので挑戦ししてみてください。

そもそも”長命草”ってどんな植物?

長命草の花の画像

長命草は沖縄県など、海岸沿いの岩場に自生するセリ科・常緑多年草。「1株食べると1日長生きする」植物として、”長命草”と呼ばれるようになったといわれています。

和名は”ボタンボウフウ”で、「葉が牡丹のようで、風邪薬の代りに使われた(防風)」からだそうです。沖縄県地方では長命草のほかに、”サクナ・グンナ・マンズ・シュナイ”など、島によって呼び名が変わります。

自生する沖縄では、天ぷらやおひたし、お茶や青汁として食べられており、独特の香りと苦みは肉や魚の臭い消しや毒消しにも有効なため、健康食材として古くから重宝されてきました。

大分県でも昔から、「健康に良い食材として”命草(いのちぐさ)」と呼ばれて食べられており、今では地域特産品として売り出せるよう、加工技術が研究されています。

近年では化粧品メーカーや製薬会社がその薬効に注目し、健康食品の原材料として盛んに栽培されるようにもなりました。



長命草の効能って?

長命草の栄養の画像

長命草にはビタミン・ポリフェノール・カロテン・ミネラル類が豊富に含まれており、ケールを超えるスーパー野菜。健康だけでなくきれいな肌作りにも役立ちます。

注目成分はクロロゲン酸とルチン

長命草にはゴーヤの8倍ものポリフェノールが含まれており、その中の一種クロロゲン酸は食後の血糖値上昇を抑える働きがあります。

  • クロロゲン酸は食後の炭水化物が糖になるのを防ぎ
  • 糖が血液内に吸収されるのを抑制
  • 血液内の糖を体内組織へ取り込みます

クロロゲン酸と同じポリフェノールの一種、ルチンも豊富な長命草。ルチンは、細胞を傷つけ病気の原因となる活性酸素を除去する、抗酸化作用が期待できます。

血流を改善と排尿を促す

長命草に含まれる”イソサミジン”と呼ばれる成分には、血管を拡張する作用があり、それによって血流が改善され、冷えやむくみの改善が見込めます。

また、過剰に収縮した前立腺や膀胱の筋肉を緩める働きがあります。これによって夜間の頻尿や残尿感が和らぎ、排尿回数を抑制し1回あたりの排尿量を増やします。

きれいな肌作りにも

長命草には他にも、ビタミンEとビタミンCが含まれてます。ビタミンEには、ポリフェノール同様抗酸化作用があり、紫外線を原因とする活性酸素から肌を守ります。また、ビタミンCには美白と潤いを保つ働きがあり、きれいな肌作りに役立ちます。

青汁なら飲みやすい!

長命草は、青汁の原料となるケールをはるかに上回る栄養素を含んでいます。例えば食物繊維約10倍、ビタミンC約4倍、鉄分はなんと27倍です!

長命草自体はとてもクセがあり、苦手な人も多いかもしれませんが、青汁にすると飲みやすくなります。なかでも、喜界島の長命草を100%使った完全無添加の『美長命青汁』は、抹茶のようなほろ苦さがあり、お茶のような味わいです。


長命草の育て方

長命草は常緑多年草で、草丈は約100㎝ほどまで生長します。7月~9月には白い集合花を咲かせ、育て方はパクチーとほぼ一緒です。

【長命草の育て方】

  • 発芽温度は15℃~20℃なので、種まきは4月~6月頃
  • 9㎝の育苗ポットに1cmほどの穴をあけ、種を2~3粒埋めます
  • 発芽するまでは日陰で管理し、土の表面が乾燥しない程度に水やりします
  • 本葉が2~3枚になったら1本に間引きします
  • 本葉が6~7枚になったら株間を30cm~50㎝あけて、プランターに植え替えます
  • 植え替えたらたっぷり水やりし、日向で管理します
  • その後は土の表面が乾いたら水を与え、乾燥気味に育てます
  • 5月~11月に収穫、特に新芽の柔らかい葉が食べやすいでしょう

長命草は、冬になると地上部分は枯れますが、地下の根は生き続けるので、春になると新芽が出始めます。

まとめ

長命草は、クセと香りが強く食物繊維も多いため、生で食べるより油を使った料理の方が食べやすいです。

また、豊富な栄養素を含んでいることから、毎日の健康と美容にも役立ちますが、長命草の収穫は5月~11月に限られますし、あまり流通もしていません。

なので、長命草を日常的に取り入れるなら、飲みやすい青汁がおすすめです。スティックタイプの顆粒なら、持ち運びにも便利ですよ。



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