ミニ白菜の種まきは、品種にもよりますが8月~9月が一般的です。
種まきから芽が出るまでは15~20℃程度、成長前半は18~20℃、葉がまとまりだす(結球)後半は15~20℃くらいが適温。なので、8月~9月に育苗ポットに種まきしたら、風通しの良い日陰で育てるとよいでしょう。
早い品種なら、50日前後で収穫できるミニ白菜の育て方を、分かりやすくご紹介します。
ミニ白菜の種まき時期
ミニ白菜にはいくつかの品種があるので、種の袋に表示された時期を守りましょう。
品種別・種まきの時期
関東・平坦地の目安として参考にしてみてください。
品種名 | 種まきの時期 |
舞の海 | 3月~4月・8月~9月 |
プチヒリ | 8月~9月 |
めんこい | 2月~3月・8月~9月・12月~1月 |
めだか | 8月~10月 |
愛姫(めごひめ) | 8月~9月 |
ちっチャイ菜 | 8月~10月 |
ミニ頼黄50 | 3月・8月~9月 |
レタサイ | 8月~9月 |
オレンジミニ | 8月~9月 |
タイニーシュシュ | 4月~9月 |
黄芯さやか | 2月~3月・8月~9月 |
はるさかり | 3月~4月・8月~9月 |
まいこ | 8月~9月 |
クリーム2号 | 3月~4月・8月~9月 |
強黄 | 3月~4月・8月~9月 |
お黄にいり | 3月~4月・8月~9月 |
娃々菜(わわさい) | 3月~4月・8月~9月 |
なつまる白菜 | 7月~8月 |
(詳しくは種のパッケージに記載されてる情報をご確認ください)
一口に「ミニ白菜」といっても、娃々菜(わわさい)と呼ばれる品種は300g~500gと小ぶりで、タイニーシュシュは300g~1.2kg、お黄にいりは600g~1kg程度と、収穫サイズを調整できる品種もあります。
プランターでミニ白菜『お黄にいり』を栽培しよう
ミニ白菜の中でも『お黄にいり』は、株間が狭い密植栽培しても病害に強く、収穫まではおよそ50日ほどなので、初心者にも挑戦しやすいミニ白菜です。
タキイの種子『CRお黄にいり』
種まき時期
・冷涼地:7月上旬~8月中旬
・中間~暖地:8月上旬~9月下旬
・発芽適温:20~25℃
・生育適温:20℃前後
・発芽日数:3~5日
種まきは育苗ポットで
プランターに直播しても良いのですが、間引が必要なので育苗ポットで種まきしてから植えつけるとよいでしょう。
【苗づくり】
・3号ポット(9cm)に8~9分目まで培養土を入れ、均等な間隔で3粒の種をまく
・薄く土を被せ、軽く鎮圧したら種が流れないようたっぷりの水を与える
・発芽前後は、土が乾燥しないよう毎日水やり
・本葉が1~2枚になったら、生育の良い苗を1~2本残し手間引きし、本葉が4~5枚になったらプランターに移す
白菜はアブラムシがつきやすいので、苗の内から防虫ネットで覆って対策しておくと良いでしょう。
▼楽天で売ってます▼
【防虫ネット】約1.8m×約5m透光率90%
株間は収穫サイズに合わせて調整する
ミニ白菜の『お黄にいり』は、通常白菜の約1/4サイズ(600~800g)、株間によって収穫サイズを調整できます。
株間の間隔 | 収穫サイズ(目安) |
15cm | およそ200g程度 |
20cm | およそ400~600g程度 |
30cm | およそ1kg程度 |
種まきからおよそ30日が勝負
ミニ白菜栽培の主な作業は、苗づくり(間引き)・植え付け・防虫対策・追肥で、種まきからおよそ30日間に集中します。
プランターへの植え付けが終了したら、あとは2回の追肥と防虫対策のみ。
1回目の追肥はプランターに移植した後、2回目はミニ白菜の葉が巻き始めた頃。あとはミニ白菜の葉がしっかり巻いてかたくなるのを待つだけです。
ミニ白菜の収穫は霜が降りる前まで
ミニ白菜は寒さに弱いので、霜が降りる前までに収穫を終わらせましょう。収穫の目安は、白菜の頭部分を押さえ、かたくしまっている状態になっていればOK。
株を倒し、根元近くを包丁などで切り取りましょう。
ミニ白菜で注意したい害虫
ミニ白菜はアブラナ科の野菜なので、アオムシ・アブラムシ・ヨトウムシなどがつきやすいです。
一度虫がつくと食われた傷口から菌に感染し、病気が発生しやすくなるので、防虫対策は欠かせません。
種まきをしたらすぐに、防虫ネットをトンネルがけして害虫の飛来を防ぎましょう。または、防虫効果のある、植物活性液を使うのもよいでしょう。
まとめ
ミニ白菜は、栽培日数が短く、株間によってサイズを調整できるので育てやすい野菜ですが、寒さに弱いので霜が降りる前に収穫できるよう、種まき時期を見極めるのが大切です。
たいていのミニ白菜は、8月~9月が種まき適期。このタイミングが遅れると、成長も遅れて葉が巻かないので注意しましょう。
低温気に収穫を迎える白菜は、収穫サイズになっても、しばらくは土に植えたままでも保存できるので、ぜひ挑戦してみてください。