
ハイポネックスは原液なので植物に合わせ薄めて使いますが、空になったペットボトルとそのフタを使うと希釈が楽になります。
用意するのは3つだけ
- ハイポネックス原液
- 空のペットボトル500mlと2ℓ(フタも)
- スポイト
では早速、ハイポネックスの薄め方と使い方を解説します。
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【2年間の保証つき!】
ハイポネックス原液の希釈は250・500・1000・2000倍

まずは、植物ごとの希釈目安をご覧ください。
庭植え植物(花木,庭木,果樹,芝生) | 250倍 |
草花,野菜,バラ,観葉植物,花壇,菜園 | 500倍 |
鉢花,洋ラン,球根,花木,果樹,ハーブ | 1000倍 |
サボテン,東洋ラン,観音竹,山野草,盆栽 | 2000倍 |
上記の表を参考に、ペットボトル・フタ・スポイトを使って液肥を作っていきます。
液肥を作る
まずは1㎖を量りますが、ここで登場するのがペットボトルのフタとスポイト。ペットボトルのフタですが、内側を見ると丸い溝があり、ここが1mlゾーンです。
スポイトを使って、慎重にハイポネックスを丸い溝の中に入れていきましょう。これで1mlの計量が終わりました。
計量したハイポネックスをスポイトに吸い取ったら、スポイトに目印をつけておくと次回からペットボトルのフタは使わないですみます。
(ちなみに、ハイポネックスのキャップ1杯は20mlです)
次に、ハイポネックス1mに対して水の量です。
水の量 | 倍率 |
500ml・1/2本 | 250倍 |
500ml・1本 | 500倍 |
2リットル・1/2本 | 1000倍 |
2リットル・1本 | 2000倍 |
「ここまできちんと量って与えないといけないの?」と、疑問に感じるかもしれませんが、液体肥料に限らずどんな肥料でも、決められた量を守ることは大切です。
「効きそうな気がするから…」といって希釈濃度を濃くすると、かえって植物を弱らせる原因になりかねませんので、必ず表記された希釈濃度を守りましょう。
液体肥料の希釈濃度が濃い状態で植物に与えると、「肥料焼け」の症状を起こし最悪の場合、枯れてしまうことがあります。
間違えて濃い液肥を使い元気がなくなったら、大量の水を与え土の中の肥料を流しだすか、植え替えて様子を見ましょう。
詳しくはこちらを参照⇒「もっと知りたい肥料!vol4肥料やけってなに?」
用意する液肥の量はどれくらい?
ハイポネックスのように水で薄めるタイプは、「どれくらいの量が必要か」迷うことがありますね。
例えば鉢植えの草花なら、1回に与える量は、まんべんなく染み渡り、底から少し流れるくらい。鉢の大きさにもよりますが、小さい鉢で100ml・中くらいの鉢なら200~300mlが適量。あとは鉢の数に合わせて用意すると良いでしょう。
例えば、500倍・1,000倍の液肥を2リットル用意する場合
500mlペットボトル | 2ℓルペットボトル | |
500倍 | ハイポネックス1ml×4本 | ハイポネックス4ml×1本 |
1,000倍 | × | ハイポネックス2ml×1本 |
希釈した液肥が余ったら、できるだけ早く(約1週間程度)使い切るようにしましょう。希釈したものは原液より、肥料成分が変化しやすくなっています。
また、水で薄めたハイポネックスをペットボトルに入れたまま放置すると、光が当たって藻が繁殖しやすくもなります。
ハイポネックスの効果的な使い方

ハイポネックス原液は即効性があり、どんな植物にも希釈濃度を変えて使えるのが魅力的ですが、与え方を間違えると逆効果になることもあるので気をつけましょう。
肥料の与え方
鉢植えか地植えかによって多少、やり方が違います。
【鉢植えの場合】
肥料は株元に与えます。液肥の場合、速効性があるので根っこに触れるとすぐに、効果を発揮します。なのでハイポネックスの希釈した液肥は、かならず株元(根本)に与えるようにしてください。
また、水やりのように葉にかけてしまうと、肥料の成分で葉にシミができたり弱ってしまうことがあるので避けましょう。
観葉植物などには、「葉専用」のハイポネックスもあります。
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【地植えの場合】
庭や畑の場合、植物から少し離れたところに肥料を与えるのがポイントです。そうすることで、植物が養分を求めて根っこを伸ばし、元気に育つようになります。
液肥を与える頻度
水で薄めたハイポネックスは、基本的に1~2週間に1回程度与えますが、植え付け・植え替えた時は2~3週間後から与えます。
倍率 | 使用間隔 | |
草木・庭木・果樹・芝生 | 250倍 | 2週間に1回 |
草花・野菜・観葉植物・バラ・花壇 | 500倍 | 1週間に1回 |
鉢花・洋ラン・球根・ハーブ・果樹・花木 | 1000倍 | 1週間に1回 |
サボテン・東洋ラン・観音竹・山野草・盆栽 | 2000倍 | 2週間に1回 |
「植物に元気ない」と感じて液肥を与える方もいますが、液肥は植物の病気を直す”薬”ではありません。
元気がないと感じたら、まずは根っこの状態や水の過不足、日当たりや環境・温度が適してるかを確認してみましょう。
液肥は固形肥料より速効性があるため、間違ったタイミングで与えると、逆効果になって枯れてしまうこともあります。
次々と花を咲かせて疲れてきた時や、葉や茎の勢いがなくなってきた、そんな時に希釈した液肥を与えてみてください。
植物は肥料切れを起こすと、老化が進みます。それは、養分が不足すると成長が鈍り、子孫を残そうとしてタネを作って、一生を終えようとするからです。
肥料切れのサインとは、葉や花が小さくなる・葉色が薄くなる・下葉が枯れる・花数が減少する・新芽が伸びないなど。
根詰まりが原因で肥料切れを起こしているなら、植え替えるのがよい方法ですが、すぐに植え替えられないときは、水やり代わりに液体肥料を施しましょう。
液体肥料は水やり前に与える
希釈したハイポネックスは水やり前、土が乾燥しているときに与えると効果的です。※
液肥を水で薄める目的は、土にまんべんなく行き届かせるため。つまり、水やり代わりにたっぷりと与えるのがポイントです。
水やりの後では、肥料としての成分が流れてしまいます。また、雨上がりも同様、肥料効果がなくなるので避けた方が良いでしょう。
※液肥は希釈タイプとストレートタイプで、水やりのタイミングが違います。希釈したハイポネックスは、水やり代わりに与えるため土が乾燥している時が効果的。逆にストレート液肥は、根っこに成分が届くよう水やりの後に与えます。
ハイポネックスの有効期限
肥料には”有効期限”が表示されてませんが、いつまで使えるのでしょうか?
15年前の原液ハイポネックスを分析しましたが、保証成分に問題はありませんでした。ただし、キャップが開いたままであったり、長い間、直射日光の当たるところに置いたりしているものは、成分が変化している可能性がありますのでご注意ください。
(ハイポネックスHPより)
つまり、使った後はキャップをしっかり閉め、高温や直射日光が当たる場所を避けて保管すれば、15年は使えるってことですね。
ボトルに入った原液は、極端に低温な場所で保管すると、液体の成分が結晶になることがあります。使用前にボトルをよく振り、ガラガラと音がするときはぬるま湯につけて、塊を溶かしてから使いましょう。
また、成分によっては沈殿することもあるので、希釈前にはボトルをよく振ってから使用してください。
ちなみに、ボトルの底部や裏ラベル下部に入ってる数字は「製造(生産)した年月」なので、有効期限ではありません。
ハイポネックスに便利なアイテム
液体肥料を希釈する時、原液の量さえ間違えなければ良いわけですから、ジョウロの水量を把握しておくのも手段の1つですね。
写真のジョウロは1ℓサイズですから、ハイポネックス2mlで500倍、1mlなら1000倍の液体肥料がつくれます。
計量しないで使えるキット
「タカギ・かんたん液肥希釈キット」は、液肥の面倒な希釈と重いジョウロでの水やりを解消してくれる、ホース式シャワーキット。
ハイポネックス原液のボトルをセットし、キット本体上部を取り付けるとホースが接続。切り替えレバーを「液肥」にして蛇口を開ければ、そのまま液肥の散布ができる仕組み。
ハイポネックスをそのまま使うと250倍の液肥ですが、付属の「希釈用空ボトル」を使えば、500倍・1000倍・2000倍に変更することもできます。
希釈しないストレートタイプ
「ハイポネックス ストレート液肥」は、そのまま薄めずいろんな植物に使える肥料です。
やり方は簡単、7~10日に1回薄めずそのまま根元に与えるだけ。水やりの後など土が湿っている状態に与えるのが効果的です。
使用量の目安は、鉢の直径9~12㎝でキャップ半分(約10ml)、15~18㎝でキャップ1杯(約20ml)です。
観葉植物には専用の液肥
観葉植物に与える場合は、専用液肥「Top Quality」がおすすめです。
通常のハイポネックス原液とは配合が違い、葉面からも吸収されやすい即効性のある窒素が多く、葉色を濃く・鮮やかにしてくれます。
植物に必要な三大栄養素は、窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)で、植物によって必要な栄養素は異なります。
窒素は、葉や茎の成長に大切な成分で「葉肥」とも言われます。リン酸は、花や実を大きくする働きがあり「実肥」と呼ばれます。カリウムは根をしっかり育てる働きをするので「根肥」という呼び方をします。
ハイポネックスは野菜にも安全です

ハイポネックスは、国の厳しい肥料登録基準をクリアーしている肥料なので、家庭菜園でも安心して使用できます。
また葉物野菜に液肥がかかっても、収穫後に水で洗い流せば落ちるので大丈夫。気になるようなら、液肥を与えて2~3日後に収穫すると良いでしょう。
家庭菜園では収穫することが目的なので、栽培途中に液肥や農薬・植物活性剤などを使うことがあります。
どれも「使用時期」を守れば、作物に残留する心配はありませんが、もし気になる方は調理前に野菜用洗剤を使うと良いでしょう。
「ホタテのおくりもの」は、天然素材100%の野菜用洗剤で、農作物の表面に付いた汚れや肥料の残留物をスッキリ除去してくれます。
ほかにも、調理器具やまな板、シンクの除菌・抗菌作用もあり、洗濯物の除菌・消臭と洗濯層の浄化と黒カビ防止にも役立ちます。
肥料の役割とは?
ハイポネックスなどの液体肥料は、植物の成長に不足する養分を補給するものです。
植物が育つには、空気・光・温度・水などの要素に加え、土に含まれるチッソ・リン酸・カリウムなどが必要です。
”肥料の三要素”といわれるチッソ・リン酸・カリウムは、植物が成長するうえで多量に必要とされ、土に含まれてるだけでは不足しがちになります。
その不足を補うのが、ハイポネックスなどの肥料です。
肥料の種類は2種類
植物を育てるのに欠かせない肥料には、有機肥料と無機肥料の2種類があります。
【有機肥料とは】
油かす・米ぬか・魚粉・鶏糞・カキ殻など、動植物の有機物を原料にしており、種類によって含まれる栄養素が大きく違います。また有機肥料には即効性がなく、ゆっくり土壌を育てるため元肥に使われることがほとんどです。
【有機肥料と堆肥の違い】
それは「発酵している・していない」です。
有機肥料は、油かすや魚粉・骨粉などが原料で乾燥してますが、発酵はしてません。土壌に施されてから発酵し、作物に作用します。だから即効性がないんですね。
一方堆肥は、家畜の糞や落ち葉・草などを重ねて腐らせ発酵させたもので、肥料分を補うだけでなく、土壌を改良する役割もあります。
【無機(化学)肥料とは】
化学的に作られた合成肥料で、養分が単一なものや複数の養分が混ざったものがあります。匂いがなく即効性があるので、発芽後の追肥として使われるのが一般的。
肥料は植物によって使い分ける
例えば野菜の場合、それぞれ食べる部位が違うため、野菜に合った肥料を使い分けると良いでしょう。
【果菜類:トマト.キュウリ.ナス】
収穫期間が長いことから、肥料効果が長続きする遅効性肥料や緩効性肥料、チッソが含まれる有機肥料がおすすめ。
【葉物野菜:キャベツ.レタス】
チッソが多めに含まれる肥料と、光合成を促すマグネシウムが含まれているものを合わせて使うのがポイント。
【根菜類:大根.人参】
カリウムとチッソが多く含まれている肥料を使うと、大きく育ちます。
【ピーマンやカボチャ】
種のある野菜には、リン酸が多く含まれるものが合い、花肥を使うのもおすすめですよ。
肥料のメリットとデメリット
有機肥料は、原料が自然由来なので安心して使えますが、即効性はありません。また、臭いが強いので虫が付きやすく防虫対策が必要です。
一方、無機肥料には即効性があり、複合肥料ならバランスよく養分が配合されているので、初心者でも扱いやすいのがメリットです。その反面、使いすぎると土が固くなり、根菜類は小さくていびつな形になることもあります。
どちらの肥料も、適時・適量を守って与えるのが大切です。
堆肥を手作りしよう
家庭から出る生ゴミをそのまま土に投入し、かき混ぜて数日放置するだけで、堆肥が作れます。
植物を育てる際、化学肥料に頼りすぎると土壌が固くなります。そうなると、植物の根は十分に伸びることができず、水はけが悪くなりうまく生育できなくなります。
一方堆肥は、化学肥料と比べると肥料効果は劣りますが、「土が柔らかくなる」「収穫量が増える」「病害虫の発生を抑えられる」などのメリットがあるため、化学肥料とうまく併用すると良いでしょう。
プランターを使って堆肥を作る
【用意するもの】
一般的なプランター・栽培用土・スコップ・ブルーシートなど
【手順】
- プランターに6割ほど土を入れ
- 生ゴミが入るほどの穴を掘る
- 穴の中に水切りした生ゴミを投入
- 生ゴミが隠れるほどの土を被せる
- 新た生ゴミが出たら別に穴を掘って入れる
- プランターがいっぱいになったら1週間ほど寝かせ、全体をかき混ぜてさらに3週間ほど放置して完成
- 生ゴミを入れるたびにブルーシートなどで覆っておくと、臭いとコバエ対策に
また、臭い対策としてごみと一緒にコーヒーのカスを入れると良いでしょう。
ゴミ処理機を使うと簡単です
生ゴミで堆肥を作る場合、大きいままでは分解されにくく、水分が多いと腐敗する恐れがあります。また、肉や魚系のゴミは、臭いや虫が発生するため分別が必要ですね。
一方乾燥式やハイブリッド式の生ゴミ処理機なら、多少大きいものや水分が多いもの・肉や魚の内臓もそのまま投入して、堆肥の原料にできるので便利です。
【手順①:花壇の場合】
- 植物の周りの土を掘り起こす
(根っこの近くは避ける) - 乾燥生ゴミと掘り起こした土をよく混ぜ合わせながら掘り起こした部分に入れる
- その上に2~3㎝ほどの土をかぶせ、水やりする
【手順②:プランターを利用して】
- 標準プランター(65㎝×18㎝×15㎝)に、約600mlの乾燥生ゴミを入れる
- 次に使い古した土を入れ、全体的によく混ぜ合わせ、2週間ほど寝かせる
- その後、プランターに苗を定植して、水やりする
- 種をまくときは、土壌を寝かせた後2~3㎝ほど覆土した上にまく
【手順③:ポリ袋の場合】
- ポリ袋(コメ袋など)を用意し、下側に20ヶ所ほど穴をあける
- その中に、乾燥生ゴミ:腐葉土=8:10の割合で入れ、よく混ぜる
- 上から湿らす程度にジョウロで水まき
- 袋を締め、日陰で夏場は約1か月、冬場で約3か月程度保管して完成
(保管中は時々かき混ぜておく)
生ゴミ処理にはルーフェンがおすすめ
ルーフェンは、最新の乾燥方式を採用した生ゴミ処理機で、MAX1日1kg・約5L の生ゴミを77%削減します。
乾燥が終わってなくても、新たにゴミが出たら仕分けしないで次々と追加できるので、ゴミ箱感覚で使えます。
1日使っても、電気代はわずか20円程度。
公式サイトの21%OFF キャンペーンと10,000円OFFクーポンを利用すれば、月々2,033円の24回払いで購入可能。
しかも、ルーフェンは「助成金支給対象品目」、多くの自治体で「購入金額の50%」が支給されるので、実質半額で買える場合もあります。
まずはご自分の自治体で、助成金があるか確認してみてください。
まとめ
ハイポネックスには即効性があるので、使用する際は植物にあった希釈濃度を測り、用量用法を守って与えることが大切です。
液体肥料は、病気を治す薬ではありません。植物に元気がないと感じたら、水の過不足や日当たりなどの環境を整え様子を見ます。
また、肥料は多いからといって良いというものではありません。逆に、栄養過多の環境では病気の原因を作るだけ。
大切なのは、必要な養分がバランスよく含まれた肥料を、適時与えること。草花や野菜作りに慣れてない方は、ハイポネックスの使い方をマスターし、上手に植物を育てていきましょう。