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『来世は他人がいい』に登場する染井吉乃は、負けず嫌いで勝ち気な性格。深山霧島から、「吉乃の取り柄はその顔と体、だからそれを売って金にしてくれない？」と言われ腹をくくり、自分の体の一部・腎臓を売って金を作りました。ですが、実際には腎臓は摘出されておらず、従姉妹の椿の計画で血液を1,500ml抜かれその代金として400万円が支払われていたのです。

『来世は他人がいい』に登場する大阪弁に違和感を感じる人がいますが、それは「大阪弁」ではなく「泉州弁」だからです。関西弁に含まれる大阪弁は、さらに泉州弁・河内弁・摂津弁の3つに分類され、吉乃たちは大阪南西部・泉州地域でおもに使われる泉州弁です。また、物語に登場する人物の中で、鳥葦翔真と明日潟椿は場面によって話し方を変えることがありますが、これは作者が方言の使い方にこだわりがあるからです。

『来世は他人がいい』に登場する鳥葦翔真は、京都の大学に通う19歳。 15歳で吉乃の祖父・蓮二の養子となり、吉乃とは兄弟のように過ごしてきました。歳は翔真のほうが２つ上ですが、吉乃に対して敬語を使って話します。 なので、翔真が吉乃に抱く感情は...

『来世は他人がいい』に登場する人物には、花の名前や植物に由来する名前がつけられています。それは、題材がヤクザのためフルネームで同姓同名の人がないようにとの作者の考えからでした。また、登場人物の名前と花言葉がリンクしてるように思われますが、これは単なる偶然の一致で意図していたわけではありません。