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メアリと魔女の花の夜間飛行という花の正体は?実在するモデル植物がある?

メアリと魔女の花に登場する「夜間飛行」とは、メアリが引っ越してきた赤い館村の森で、7年に1度しか咲かない不思議な花の名前。夜間飛行はかつて、魔女の国から盗み出された禁断の「魔女の花」とも呼ばれます。

作品の中でメアリは、夜間飛行の花によって不思議な力を手に入れ、ホウキに乗って魔法世界の「エンドア大学」に飛び立ちます。そこでメアリがついてしまった一つの嘘で、大切な人を巻き込む事件を引き起こす物語。

ここではメアリと魔女の花に登場する、「夜間飛行」の正体と、モデルとなる植物について解説します。

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メアリと魔女の花に登場する「夜間飛行」とは?

魔女の花とも呼ばれる「夜間飛行」は、魔法が使えない者にも魔力を与える不思議な力を持つ花であり、それはかつて魔法の国から盗み出された禁断の花。

そして、魔法の国から盗み出されてから数十年後、赤い館村に引っ越してきたメアが、森の中で青紫色に輝くこの「夜間飛行」の花を偶然見つけ、1輪摘んで家に持ち帰ることから、大騒動が起きるのです。

夜間飛行の正体

家に帰ったメアリは、赤い館で庭師を務める初老のゼベディにその花を見せます。

すると、驚いたように「初めて森に入ったおまえさんが、それを見つけるとはな。その花の名前は『夜間飛行』だ」と教えてくれます。

そして、「めったにない花だ。私も本物を見るのは初めてだ。この森にしかなくて、しかも、7年に1度しか咲かないときている。かつては魔女たちまでもが探し求めたらしい・・・そう魔女の花だ」。

ここではじめて、その青紫色に輝く花が「夜間飛行」という名で、魔女たちも欲しがる魔女の花という正体が明らかにされます。

「メアリと魔女の花」の中で描かれる夜間飛行の魔力は

  • 花を潰して出たスライムのような汁が手につくと、手のひらに不思議な紋章が現れ一時的に魔法が使えるようになる
  • 汁がホウキに付くと魔法のスイッチが入ったように空を飛ぶことができる
  • 「呪文の神髄」という本に書かれた呪文を使いこなすことができる

などがあり、物語の終盤では、ピーターという少年も夜間飛行の魔力によって、「呪文の神髄」に書かれている呪文を使うことができています。

原作本での描写

メアリと魔女の花の原作は、イギリスの女性作家メアリー・スチュアートの「小さな魔法のほうき」というタイトルです。

原作本の中で夜間飛行は

「ずっと昔、薬や医者が田舎にはなく、自分たちで薬を作っていた。そして夜間飛行を探しに国中から赤い館の森に人が集まってきた。水薬、粉薬に使ったり、魔力の力があるともいわれいた。魔女たちはこの花を求めて、黒山の隅々から古い都の中まで探し回ったという。」

と描写されてます。

人々にとって夜間飛行は、病気を治すための万能薬であり、魔女たちにとっては、あらゆる魔法を使える力が宿るものとして、どうしても手に入れたい花だったんですね。

ですが、原作の中での夜間飛行は、メアリに不思議な力を与える花という表現だけで、それほど重要な意味を持つものとしては描かれていません。

「夜間飛行」のモデルとなった可能性のある植物

メアリと魔女の花に登場する「夜間飛行」の花は、タイトルにある「魔女の花」を指しており架空のものですが、モデルになった花があるのか調べてみました。

濃厚なのはムスカリ

青紫色の花は”ムスカリ”、中央の白い花は”スノーフレーク”で、どちらも花と葉の形が「夜間飛行」とそっくりですね。

ムスカリは球根植物で、毎年3月初旬から4月末頃まで花を咲かせます。またこの花には、サポニンという成分が含まれていて、弱い毒性を持つことがあります。

スノーフレークの花

スノーフレークの方は多年草で、毎年春に花が咲きます。また、スノーフレークにも毒性があり、間違って食べてしまうと、嘔吐や下痢などの中毒症状が出るので注意が必要な植物です。

「メアリと魔女の花」の舞台となった国は、イギリスの田舎町と言われています。そして、メアリが夜間飛行を見つけるのは7月~9月上旬の夏休み。

この頃のイギリスの気温は、最低気温10℃前後・最高気温20℃前後。これはちょうど、日本でムスカリやスノーフレークが咲く頃と一致してるんですよ。

夜間飛行の曲と意味

オープニングで流れる曲が、村松崇継さんによる「夜間飛行」。

作品の中で、のちに明かされる重要な人物である少女が、追われて何かを落としてしまうシーンが印象的です。

この「夜間飛行」の曲によって、物語の幻想感と迫力がよく表現されています。

2曲めは「夜間飛行2」、こちらも村松崇継さんによる曲で、メアリが謎の家に到着するシーンで流れます。

ここでは大叔母さんによって真実が明かされるという、作品の中でも重要なシーンと言えます。

まとめ

この記事では、メアリと魔女の花に登場する「夜間飛行」についてまとめています。

「夜間飛行」とは、かつて魔女の国から盗まれ、不思議な力を持つ「魔女の花」のことで、アニメ作品の中では重要な鍵となる存在です。

また、夜間飛行は架空の花ですが、実在する花の中に「ムスカリ」「スノーフレーク」がよく似ています

主人公のメアリは普通の女の子ですが、偶然「夜間飛行」という魔女の花を見つけることから、不思議な力を使えるようになります。

一方で花の持つ力の恐ろしさを実感し、魔法と決別することで、自分の未来を自分で切り開いていく、成長する姿が描かれています。

人は特別な力がなくても、「一歩を踏み出す勇気の大切さ」を教えてくれる作品でした。

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