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魔女の宅急便のカラスの種類や名前は?実在するニシコクマルガラスについても

エンタメ

魔女の宅急便の中で、ウルスラがスケッチしていたカラスの種類は、「ニシコクマルガラス」がモデルになったといわれています。

首元が白かったり、屋根に群がり人間との距離が近い描写は、日本のカラスの印象とは随分違いましたね。これは、「魔女の宅急便」の舞台がスウェーデンとされるため、真っ黒なカラスではイメージが合わないからと考えられます。

ここでは、魔女の宅急便に登場するカラスについて深堀りしました。

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魔女の宅急便に登場するカラスの種類と名前

作品に登場するカラスは、実際にいる鳥をモデルに描かれているといわれ、その種類に関して明確ではありませんが「ニシコクマルガラス」が有力です。

というのも、作品における描写に関してリアル感を出すため、登場する草花や建物のキズにまでこだわりが見られます。なので、カラスの色も「魔女の宅急便」の舞台をイメージして、真っ黒ではなく胸元が白い「ニシコクマルガラス」をモデルにしたと考えられます。

カラスの種類はニシコクマルガラス

魔女の宅急便の舞台は、スウェーデンのストックホルムや、バルト海のゴトランド島ヴィスビーの街を参考にしたとされています。

ニシコクマルガラスの生息地は、北アフリカからヨーロッパということから、魔女の宅急便に登場するカラスの種類は、「ニシコクマルガラス」と推測できます。

他にも似てるカラスたち

〈コクマルガラス〉
日本には越冬のため九州などに飛来することがあり、稀に北海道や本州東部、四国にも飛来することもあります。コクマルガラスは国内で見るカラスの中で、一番小さな種類と言われています。

カササギフエガラス
外見はカササギに似ていますが、類縁関係ではないカラスの一種で、オーストラリアとニューギニア島南部に生息します。オスとメスとでは色が違い、写真はオスですが、メスは首とくちばしが灰色で、先端になるほど黒味を帯びています。

ムナジロガラス
サハラ以南のアフリカ大陸に広く分布する、代表的なカラスで、最近ではペットとしても人気の種類です。係留した紐なども簡単にほどいてしまうほど、非常に頭の良い鳥のため、ペットとして飼うには注意が必要。

ニシコクマルガラスとは?

ニシコクマルガラスは、体長約33㎝・体重180~260gカラスの中でも最小の種と言われます。カラスというより、鳩に近い大きさでしょうか?

おもに、樹林や、牧草地、海食崖や都市部と広範囲に生息し、コクマルガラスとは近縁種です。日本では過去に何度か目撃されていますが、悪天候などにより飛来したと考えられます。

ニシコクマルガラスの習性

カラスの中でも社交的な面があり、つがいあるいは大きな群れで行動します。

ニシコクマルガラスが群れを作ると、その中には階層構造が取られ、高い地位にいるカラスが支配的立場となります。また、低い地位のメスが高い地位のオスとつがいになると、そのメスは高い地位に引き上げられることがあります。

またニシコクマルガラスには、食料を分け合う習性があることが観察されています。この習性は、お互いに助け合うためなのか、あるいは対立を避けるためなのかは、今のところ定かではありません。

ニシコクマルガラスはアイコンタクトする?

ニシコクマルガラスは、アイコンタクトで意思の疎通を図ることができるのでは?という研究があります。

ニシコクマルガラスの眼は人間の眼に似ており、黒い瞳孔が銀白色の虹彩に囲まれている。そのため、眼の動きが非常に読み取りやすい。

「この身体的な類似性を見れば、ニシコクマルガラスは人間と同様に眼を使ってコミュニケーションを取っていると推測できる。人間は眼を使って多くのコミュニケーションを行うことができるが、私個人の考えではニシコクマルガラスにも同じ能力がある」と、研究を主導したアウグステ・フォン・バイエルン氏は説明する。

「ニシコクマルガラスは人間の眼に敏感に反応する。仲間の眼にも敏感だからだ」とフォン・バイエルン氏は言う。

(中略)

ニシコクマルガラスは本来の性質として眼の動きを読み取ることができたのか、あるいは人工飼育の過程で身に付いた性質なのか。その見極めにはさらなる実験が必要だと両氏は考えている。

同氏は、現在はオックスフォード大学に在籍している動物学者だ。

ナショナル・ジオグラフィック「人の視線を読み取るニシコクマルガラス」より


まとめ

魔女の宅急便に登場するカラスの種類は、その外見や生息地域から「ニシコクマルガラス」をモデルにしていると考えられます。

ですが、外見が似ているカラスは他にもいくつか存在し、公式には明らかにされていません。

どんな種類のカラスも頭が良く、なかでも「ニシコクマルガラス」は、人の眼の動きを読み取る能力があるようです。なので人間の接し方次第では、その態度を変えるかもしれません。

例えば、森の中に居たウルスラに対してカラスたちは、ウルスラに警戒することなく、おとなしくスケッチのモデルになったり、後にはアトリエを訪れるほどの関係になりました。

このような描写は、相手が誰であれコミュニケーションの大切さ、現代社会の人間関係のあり方に関しての教訓になるように思います。