『ダンダダン』に登場するセルポ星人の中に、1人だけ「目」があって違う顔をしています。
セルポ星人はオスだけしかいないため、クローン技術で個体を増やしています。「目」のあるセルポ星人は、そのクローンを作るための”オリジナル”なのではないかと予想できます。
そして、「目」のあるセルポ星人は、謎の敵である「深淵の者」との戦いで生き残った「セルポ六郎」だと思われます。
ここでは、『ダンダダン』に登場する違う顔をしたセルポ星人について紹介します。
ダンダダンのセルポ星人に違う顔がいる？
『ダンダダン』に登場するセルポ星人は、モモとオカルンが初めて遭遇した宇宙人。
モモがUFOの聖地と呼ばれる、廃墟となった「奈木病院」に行くと、そこに３人のセルポ星人が現れます。本来は、縞模様のある化け物ですが、七三分けの親父の姿に変装して登場しモモを捉えます。
この時登場したセルポ星人は、みんなおんなじ顔でしたが…
なぜ1人だけ顔が違う？
『ダンダダン』コミックス第３巻、学校に突然現れる宇宙人・シャコ星人ことドーバーデーモンが、セルポ星人のギグワーカーとして登場。そして３人のセルポ星人もやってきます。
この時登場したセルポ星人の1人だけ、「目玉」があり違った顔つきをしています。
目玉のあるセルポ星人は、ほか2人のセルポ星人から敬語を使われていたことから、地位・権力があると予想できます。
セルポ星人は、オスしかいないためクローン技術で個体を増やしています。そのため、クローンのオリジナルが必要なわけで、目玉のあるセルポ星人がその”オリジナル”のため、顔つきが差別化されているのかもしれません。
正体はセルポ6郎？
地球を侵略しようとしてやってきたセルポ星人ですが、彼らも「深淵の者（謎の宇宙人）」によって絶滅の危機に遭遇していました。
深淵の者(謎の宇宙人)も地球侵略を目論んでおり、先にきていたセルポ星人が邪魔で殺しました。
この時、生き残ったセルポ星人が目玉のある「セルポ6郎」で、モモたちに協力し力を貸すようになります。
セルポ星人はもともと、オスしか存在しないため、クローン技術を使って仲間を増やしていましたが、クローンでは生物的な進化がなく、結果的に「感情」を失ってしまいました。
ですが、生き残った目玉のある「セルポ6郎」は、モモたちと協力する意思があり、最後は自分の命と引き換えにバモラを救う気持ちがありました。
このことからも、最後に生き残ったセルポ6郎は、セルポ星人のオリジナルであったと考察できます。
ダンダダンのセルポ星人とは？
セルポ星人の初登場は、七三分け親父の姿ですが、本来は全身に縞模様のある異型の怪物で、見た目にはウルトラマンに出てくるダダに似てますが…原作者による完全オリジナルとされます。
セルポ星人の元ネタ
1960年代アメリカが行ったと噂される、「プロジェクト・セルポ」が元ネタになっているとされます。
(プロジェクト・セルポは)「ロズウェル事件」として知られている、1947年7月頃にアメリカ合衆国のニューメキシコ州ロズウェル近郊で発生した２機の宇宙船の墜落事件で、宇宙船と共に回収された一人の行きた宇宙人の協力によりこのプロジェクトが実現したという。
交換留学事業は、1965年から13年間、10人の男性と2名の女性から成る特別チームを、アメリカ合衆国から惑星セルポの宇宙船で惑星セルポに送ったとされる。
情報によれば、留学チームのうち1名は惑星セルポに到着前に宇宙船の中で死亡、そして1名が留学中に事故で死亡、2名は惑星セルポに残留を希望し居残り、8名が地球に帰還したという。
帰還した8名は惑星セルポの2つの太陽の強力な紫外線によって、すでに全員が死亡したとされれいる。
Wikipedia「プロジェクト・セルポ」より
注目したいのは、交換留学生として惑星セルポに送られた特別チームに、男性だけでなく女性がいたこと。
惑星セルポの人口は、65万人ということが判明しているとのことですが、「人間の生殖機能」になんらか関係があるかもしれませんね。
能力や技
セルポ星人は、親父のような外見をしていますが、実際には縞模様の異質な姿をしています。そして、おもの能力は２つ。
- 六根(ろっこん)：念力を操り物理的な力を発揮する
- セルポ式測量法：素早い相手でも攻撃を当てることができる技術
モモは、セルポ星人に捉えられたタイミングで、超能力を覚醒させることができましたね。また、何かとモモと絡む場面が多いことから、超能力とも何らかの関係があるかもしれません。
まとめ
『ダンダダン』に登場するセルポ星人に関して
- 1人だけ「目玉」があり、顔つきが違うセルポ星人がいる
- セルポ星人はクローン技術によって個体を増やしているので、顔の違うセルポ星人はクローンのオリジナルの可能性が高い
- 「目玉」のあるセルポ星人は後に「セルポ6郎」と呼ばれる個体と考えられる
- セルポ6郎はモモたちと協力するようになり、最後はバモラを助けて死亡
- セルポ星人の元ネタはアメリカの「プロジェクト・セルポ」
ということが分かりました。
セルポ星人は、『ダンダダン』の中で重要な役割を果たす宇宙人キャラ。敵対したり協力したり、その独特な設定が楽しめるので注目してみてください。
