50代はまだまだこれからの年齢ですが、人生の折り返し地点は過ぎたと感じる方も多いでしょう。
退職へのカウントダウンが始まり、老後生活を準備するタイミングですが、独身であれば「この先もずっと一人で過ごすのか…」と思うと孤独を感じることがあります。
また、収入のピークは40代でその後は緩やかに減少します。一方で、医療費は増加し親の介護で出費がかさむこともあります。
さらに50代からは、健康面でも不安を感じることが多くあります。
ここでは、50代独身女性がキツイと感じる原因と、解決策を考えてみたいと思います。
50代の独身女性がキツイ!と感じる原因とは?
内閣府の「令和3年版 少子化社会対策白書」によると、50歳時点で一度も結婚しない人の割合「生涯未婚率」は、2040年女性の場合18.7%になると予測されてます。
これに加え、死別や離別による独身女性が加わり、いわゆる”おひとりさま”の増加する傾向になります。
そんな50代の独身女性がキツイと感じる原因には、精神的・現実的な問題が関係します。
精神的にキツイと感じるときは?
- 気持ちを共有できないとき
- 友人・知人から家族や孫の話を聞くとき
職場などで人と話す機会はあっても、嬉しいことや楽しいことを話せる相手が近くにいないときや、プライベートで困ったことがあっても頼れる相手がいないときなど、「楽しい気持ちや不安を誰かと共有できない現実」に、孤独や寂しさを感じるものです。
また友人・知人から家族や子ども、孫の話を聞く機会が増えます。結婚の機会がなく独身であったり、死別や離別した経験のある人は、楽しい友人との会話の中で自分と友人を比較して、孤独を感じてしまうこともあるでしょう。
内閣府より公表された「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査(令和4年)」によると、女性が生きがいを感じる項目は以下の通りです。
- 子供や孫など家族との団らんの時(58.5%)
- おいしい物を食べてる時(57.8%)
- 友人や知人と食事・雑談している時(54.7%)
結婚するかどうかは個人の自由であり、その選択は尊重されるべきこと。ですが、一人で生きてく人生を選んだ以上、起こり得る問題は知っておくことは大切です。
現実的にキツイと感じることは?
- 経済的な不安
- 病気やケガ、孤独死の不安
収入は40代をピークに減少傾向になり、両親の介護で出費が増えたり、思い通りに働けないケースもあります。とはいえ、収入源は自分が得たものしかないので、経済的にきつくなることが予想できます。
また、年齢が上がるにつれて病気のリスクが高まり、通院や入院が必要になるかもしれませんが、何が起きても一人で対処しなければなりません。さらに、孤独死する可能性もゼロではないでしょう。
上記のような現実的なリスクを考えると、今現在は元気な50代独身女性でも、老後の不安から”キツイ”と感じるかもしれません。
キツイ原因を解決する5つの方法
50代独身女性が、精神的にキツイ・孤独を感じたとき、また金銭的・健康状態に不安を感じたとき、どのような解決策があるでしょうか?
精神的にキツイ・孤独を解決する方法
手段として「独身生活を楽しむ」ための工夫をすることです。
- 夢中になれる趣味を持つ
- ペットを飼う
- 気の合う友人を見つける
【趣味を見つける】
予定のない休日は、家にいるだけで孤独感を感じます。なので、一人時間を充実させることができる、趣味を見つけましょう。
まずは、インドアで楽しめる映画鑑賞などはどうでしょうか?
ネット環境さえあれば、自宅で映画が見られる時代、話題の映画から昔流行った・夢中になった映画をもう一度見てみるのも楽しいでしょう。
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外出するのが億劫でなければ、植物園や美術館、図書館などに出かけるのも良いでしょう。
【ペットを飼う】
動物好きなら方なら、ペットと暮らすことを視野に入れてみてはどうでしょうか?ペットショップに行かなくても、ご近所で「里親会」がないか、調べてみてください。
旅行などに行きにくいという不便さはありますが、ペットという家族がいることで、孤独感を癒す存在になってくれます。
【友人を見つける】
職場以外でも、その日の出来事や自分のことを話せる友人がいると、ストレスをためにくくなります。同じ趣味の人が集まる機会や地域の活動・ボランティアに参加してみるのも良いでしょう。
直接会うのが苦手な人は、SNSなどコミュニティーを利用する手段もあります。
または、ちょっとハードルは高いかもしれませんが…
生涯のパートナーとの出会いを考えてみてはいかがでしょうか?最近では、高齢者を対象にした結婚相談所も増えているので、試しに参加してみる価値はありますよ。
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金銭的・健康状態に対する不安の解消法
- シングル世帯で今後必要とされる費用を確認しておく
- 健康寿命を延ばすため習慣的に運動に取り組む
【想定されるリスクと費用】
病気やけがをして、頼れる人がいない場合ヘルパーを利用したり、入院時には保証人や身元引受人の委託費用が必要です。
ヘルパーなどの費用は月額およそ5万円、保証人・身元引受人の委託費用は35~100万円程度を見込んでおく必要があります。
また認知症になると、介護費用だけでなく、お金の管理をしてもらうための任意後継人を選んでおくと安心です。
任意後見人に関しては、契約料10万円強+月額報酬1~6万円、施設などへの入居手続き同伴費用は5~10万ほど。また、在宅介護を希望する場合、設備を整えるために一時金として平均50万円以上と、月額介護費用として4~5万円がかかります。
万が一死亡し、葬儀など頼める親族がいない場合、死後の事務手続きについて第三者に委託することも考えておく必要があります。
例えば、自宅葬なら40~100万円、お墓・納骨費用は数万~数十万円とお寺によって大きく違います。それに加え、永大供養料が20~50万円、管理費用が年間1~3万円ほどを見込んでおくとよいでしょう。
さらに自宅の遺品片付けには、10~100万円程と後見人に依頼するなら、さらに謝礼として数万円も用意しておかなければなりません。
年齢に関係なく、家族のいる人に比べ独身世帯では、将来的なリスクに必要となる費用の概算を知り、多く見積もっておくことが大切。
50代の現役世代なら健康に気をつけ、長く働き続けることで貯蓄を増やすなど、老後の対策と準備ができていれば、”キツイ”という心の負担を軽くすることができます。
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また、隙間時間を利用して、在宅ワークで収入を増やすのも1つの手段です。自宅で集中できる時間を利用して、短時間でも十分な成果を上げることも可能ですよ。
【習慣的に体を動かす】
日本人・女性の平均寿命は87.74歳ですが、一人で身の回りのことができるのはおよそ75歳まで。人はいつ、どうなるかなど分かりませんが、1年でも長く健康寿命を延ばすには、習慣的に体を動かすことです。
景色を楽しみながら、家の近所をウォーキングするもよし、ちょっと足を延ばしてハイキングに出かけてみるのも気分転換になりますね。
あまり激しい運動をすると、体に負担をかけてしまうので、軽い運動を長く続けることがポイントです。
今なら自宅に居ながら、ジムの個人レッスンを受けることも可能ですよ。
女性たちは日々、どんな不調を感じているのか?「女性の冷えと不調に関する調査2021」によると、50代女性の場合
- 疲れやすい
- 肩こり・腰痛
- 冷え性
が、トップ3にランクイン。公私ともに抱えるタスクが多く、更年期にあたることも関係してるのかもしれませんね。
さらに年齢を重ねると、介護が必要になり、要介護又は要支援の認定を受ける人は、年々増加しています。では、何が原因で介護が必要になったのでしょうか?女性の場合
- 認知症(20.5%)
- 高齢による衰弱(15.4%)
- 骨折・転倒(15.2%)
女性は更年期を過ぎると、骨粗しょう症リスクが上がるため、転んだだけで骨折しやすく、そのまま要介護や寝たきりになるケースが多くなります。
女性が寝たきりにならないためには、若いうちから習慣的に運動を取り入れ、転倒しない体づくりを心掛けることが大切です。
健康面でも、予想できるリスクを確認しておき、元気なうちに準備しておくことが重要ですね。
まとめ
50代の独身女性は、まだまだ現役世代ですが一方で、精神的・現実的な問題に”キツイ”と感じることがあります。
精神的にキツイと感じる人は、夢中になれる趣味を見つけたり、外に出て気分転換したり、できるだけ多くの人と知り合う機会を作りましょう。
「結婚」を視野に入れるのもおすすめですよ。
また、金銭的に不安を感じる方は、将来的に必要な金額を確認し、お金を増やす・収入を増やす準備を始めましょう。
そして、身の回りのことは自分で出来る「健康寿命」を延ばせるよう、習慣的に運動を取り入れていきましょう。
50代であれば、今からでも将来的に必要な費用の準備・対策ができます。安心して老後を迎えるため、しっかり考えて行動していきましょう。