人生100年といわれる時代、50代はその先の暮らしをイメージしながら、事前に対策を始めるタイミングです。特に、独身女性であれば、自分の老後は自分で守らなければなりませんね。
なので今は、具体的なライフプランを考え、お金とのつき合い方を見直し、健康を第一にして、「これからの人生どう過ごすか」を考えるべき。
「自分の人生、何だったんだろう。生きてる意味は何？」と考えるより、10年後20年後、なりたい自分を想像し、「今何をすべきか」を考える方が有益ですよ。
50代独身女性が老後に向けてやるべきこと
50代からの10年間は、その後の人生に重要な意味を持つので、自分の老後や将来について考える、良いタイミングです。
定年の計画
職場の定年退職の規定や、再雇用制度などを確認し、今現在で考えられる退職計画を立てておきましょう。退職までに必要な老後資金の金額を見据えて、退職計画を立てることで、安心して老後を迎えるための準備を整えることができます。
退職後のプラン
退職後の生活をどのように設計するか、例えば居住地、住居の形態、生活費、趣味やアクティビティ、社会参加など、自分の希望とニーズに合った生活スタイルを考慮します。
また定年退職後、再就職や副業を検討することも一つの選択肢です。新たなキャリアや収入源を見つけるために、スキルの維持や向上に努力しましょう。
また、金融アドバイザーやキャリアカウンセラーからのアドバイスを受けることで、老後資金を確実に守ることができます。
！お金の悩みはプロにお任せ！
！オンラインでも相談可！
起こり得ることを予測する
将来の不測の事態に備えて計画を立てることが重要です。
- 親の実家相続の備え: 親の実家の相続に備えるために、現在の法的状況や相続税について調査しましょう。また、兄弟姉妹とのコミュニケーションを保ち、相続に関する計画を協議することも重要です。
- 病気や健康への備え: 健康状態を定期的に確認し、健康な生活習慣を維持することが大切です。また、医療保険や生命保険に加入し、医療費や生計を守る計画を立てましょう。
- 子供の結婚への備え: シングルで子供がいる場合、将来の子供の結婚に備えて貯金や資産を適切に管理しましょう。また、結婚や親としてのサポートについて、子供とのコミュニケーションを円滑に保つことが大切です。
- 突発的な事態に対する備え: 突然の出来事に備えて、緊急時の行動計画を作成しましょう。災害や急な健康問題に対処するための予備知識や緊急連絡先を整理しておくことが重要です。
これらの対策を講じることで、将来の不安や突発的な事態に対して備えを整え、不安を軽減できるでしょう。計画的なアプローチが、安心感を提供します。
お金の管理
年金受給まで時間のある60代前半は、できるだけ働いて資産を減らさないことが大事。そして、将来の年金額に合わせて、生活費・出費を見直しましょう。退職金があるなら、老後に生かせる使い方・預け方をじっくり検討しましょう。
65歳以降も、短時間で働き年金の受給時期を繰り下げれるようにします。
また、終の棲家をどこにするかも考えておきましょう。転居するには体力とお金が必要で、新しい環境に慣れるのも、元気な60代のうちです。
健康維持
50代以降、年齢を重ねるに伴い、体を動かすことの重要性が増しています。
運動習慣を身につけることは、生活習慣病の予防や身体機能の低下を防ぐだけでなく、ストレス発散効果や達成感・爽快感を感じることによる精神的な安定にも寄与します。
また、最近では「セルフエフィカシー」を高める効果にも注目が集まっています。
セルフエフィカシーとは、ある行動をうまく遂行できる「自信・自己効力感」のことです。定期的な身体活動は、失敗や困難に直面しても努力や挑戦を続けられる健康的な心の状態を促進します。
50代独身女性が陥りやすい悩み
50歳の女性には体調や人生に関する特有の悩みがあります。特に独身の女性の場合、身近な相談相手が限られていることから、これらの悩みを一人で抱え込みがちです。
孤独感
50代において、一緒に暮らす人がいない場合、孤独感を感じる可能性が高いことがデータから示唆されています。
2022年に内閣府が実施した「孤独・孤立」に関する調査によれば、同居人の有無による孤独感スコアを比較した結果、50代の中で「同居人がいない」人々が最も高い孤独感スコアを示しました。
さらに、同居人の有無が孤独感に与える影響は、50代において最も顕著であり、その後の60代や70代では孤独感スコアが全体的に低下し、同居人の有無の影響も小さくなっています。
50代において孤独感が強い場合、シェアハウスへの入居や、自宅で1人で過ごす時間を減らすなど、生活スタイルの変化が改善に寄与する可能性があります。
重要なのは、孤独感を感じることは自身の問題だけではなく、年齢や環境にも影響されることを認識し、適切な対策を検討することです。
更年期による不調と体力低下
50代の女性の多くは、筋力や体力の低下に加え、更年期に起因する体調不良に悩むことがあります。
更年期の症状には、のぼせ、発汗、めまい、頭痛、肩こり、腰痛、疲れやすさ、睡眠障害、憂うつなどがさまざまな形で現れ、その出現頻度や程度には個人差があります。
日本産婦人科学会によれば、更年期は閉経前の5年間と閉経後の5年間を合わせた10年間を指し、閉経のタイミングは人によって異なり、早い人では40代前半、遅い人では50代後半に閉経を迎えることがあります。
更年期症状は一般的には病気を伴わないことが多く、そのため職場での理解や対応が難しいこともあり、女性は一人で悩みを抱えがちです。
以前は更年期の体調不良は我慢するものとされていましたが、近年では治療に積極的なクリニックが増加しています。一人で悩まず、まずはかかりつけのクリニックや産業医、信頼できる同僚など、話しやすい相手に相談してみましょう。
老後の不安
老後の不安や1人で生活する心細さは、50代の独身者にとって共感できる感情でしょう。
これらの感情の原因は、老後について漠然とした不安や恐れを感じることが多いとされています。老後のことを考えた際に、何が起こるか不透明であることへの不安が、この心境を形作っているようです。
また、配偶者や家族がいる人と比較して、自分には誰もいないと感じることも、この心細さの原因となっているかもしれません。
実際に、配偶者や家族がいる場合でも、配偶者が亡くなるなどの出来事によって1人になる可能性があることも考慮すべきです。また、家族が遠くに住んでいて、日常の生活を1人で過ごすことがあるでしょう。
状況は変化するものであり、他の人と自分を比較する必要はありません。まずは、自分自身の老後について真剣に向き合い、ゆっくりと考えることが大切です。
幸いにも、現代においては1人で老後を迎えるためのサービスや社会制度が充実しています。また、老後資金を計画し、個人型保険を検討するなど、自身のプランを立てることで、不安や心細さから解放されることでしょう。
まとめ
50代独身女性は世間から、「将来が悲惨…」などと余計なことを言われ、「生きてる意味って何だろう」と思うことがあるかもしれません。
ですが、過去や今を後悔するより、これからの人生をどうしたいか、そのために今何をすべきかを考える方が大事です。
定年までに老後資金を貯め、それでも足りなければ仕事を続け、節約生活を心がけましょう。それでも将来に対して、不安を感じるなら、お金のプロに相談するのがおすすめです。
＼老後資金の相談無料！／
