『来世は他人がいい』に登場する鳥葦翔真は、京都の大学に通う19歳。
15歳で吉乃の祖父・蓮二の養子となり、吉乃とは兄弟のように過ごしてきました。歳は翔真のほうが2つ上ですが、吉乃に対して敬語を使って話します。
なので、翔真が吉乃に抱く感情は”好き”というより大切な存在。それには、過去の出来事が関係します。
ここでは、『来世は他人がいい』に登場する翔真について詳しく紹介します。
来世は他人がいいの翔真は吉乃のことが好き?
翔真は吉乃のことを、好きといえば好きですが…それ以上の感情、「大事な人、命を張れる存在」といえます。
好きというより大事な人
翔真は中学時代から女性にだらしなく、「先輩の彼女を寝取った」とか「女子校の女と片っ端からヤッてる」などの噂がありました。見た目もかっこいいので、今でも女性には不自由してない様子ですね。
そんな翔真ですが、ある日吉乃から「アンタは何のために命張るねん」と聞かれると、まっすぐに吉乃を指さします。
言葉では言わないけど、これって翔真の本音を表現するシーン。
その後、翔真は新幹線に乗って大阪に帰っていくのですが、ドアのところで翔真は「また着ます」といって吉乃を抱きしめます。
こんな仕草からも、翔真は吉乃のことを大事に想い、命を張ってでも守りたいと思ってることがわかりますね。
翔真の過去
翔真は中学3年生の時、吉乃の祖父に殴りかかり怪我を負わせたことをキッカケに、その根性を見込まれ養子として迎えられることになりました。
ですが、翔真は「どうでもいい…」と言って、染井の家を出ていき自分の家に帰ります。とその時、父親に遭遇し金を無心され、逆上した翔真は持っていたナイフで父親を殺そうとします。
翔真は8歳で母親を亡くし、その後親戚にたらい回しにされた挙げ句、養護施設で育ちます。
中学へ入学するタイミングで、父親に引き取られますがその理由が、「息子の面倒みたら親戚がから金だしてもらえたから」というもの。そんな環境の中で翔真は、父親に殺意を抱くようになっていたのです。
この場面に遭遇した吉乃は、翔真からナイフを取り上げ、「わたしが今殺したる」「こんなカス一人殺したところで、良心もなんも痛まへんわ」と啖呵をきって、翔真と父親との関係を終わらせ、染井の家に迎えました。
『来世は他人がいい』翔真と吉乃のその後
それからというもの、吉乃と翔真は兄弟のように同じ中学に通い、学校でも一緒に過ごす仲になります。
同じ中学に通う二人
翔真が染井家の養子になったのは15歳、吉乃が13歳のときでした。
毎日朝からケンカしつつも仲が良い様子。祖父の蓮二は、翔真が吉乃の兄のような立場になると想像してたようですが…実際には、吉乃のほうがお姉さんのように、翔真を引っ張っている感じ。
これはこれで、良かったのかもしれませんね。
翔真のその後
翔真は染井の家を出て、バイトをしながら京都の大学に通っています。
どのタイミングかはわかりませんが、背中にリュウ、両腕にコイ、肩から腕にかけてはソメイヨシノの刺青を入れています。
ちなみに、ヤクザが刺青を入れる理由として、「親からもらった身体を汚すことで、気質の世界と縁を切り、戻らないという決意の表明」とされてます。
吉乃の祖父・蓮二が翔真を家に連れてきた時、「ヤクザになんかならんでもええ」と言ってましたが…翔真としては、蓮二に恩を感じているのでしょうね。
また、刺青に”ソメイヨシノ”があるのも意味深。
一説によると、”桜吹雪”などの絵柄は派手で見栄もしますが、「桜吹雪を入れると、みな散ってしまう」というジンクスがあり、ヤクザはあまり入れないとのことです。
翔真があえて、ソメイヨシノの刺青を入れたことには、何か意味があるのでしょうか?
まとめ
『来世は他人がいい』に登場する翔真は、15歳のときから吉乃と兄弟同然に育てられ、吉乃のことは命を張ってでも守りたい大事な存在です。
二人の関係については、小西明日翔さんによる「二人は底辺」に詳しく載っているので、気になる方は呼んでみてください。
また、『来世は他人がいい』は2024年10月からTVアニメが放送開始。どんな展開になるか、こちらも楽しみですね。