大阪といえば「食いだおれ」の街、と言われるほど美味しいものが揃っています。
染井吉乃も東京に来てから3ヶ月振りに里帰りすると、「ソース食べたい」といってデパ地下であれやこれやと買い物してましたね。
ソースと言えば我が家でも「中濃ソース」1本あれば充分ですが、大阪の家庭では8割以上の人が「料理によって使い分ける」らしく、家に3種類以上のソースがあるのが一般的なようです。
ここでは、『来世は他人がいい』に登場する吉乃たち大阪にまつわる、ソースに関するエピソードと関西・関東での違いについて紹介します。
「来世は他人がいい」の吉乃はソース好き?
染井吉乃は、関西「染井組」の組長で祖父に当たる染井蓮二のもとで育った生粋の大阪人。東京にも行ったことがなかったので、ソース事情を知りませんでした。
そんな彼女が東京へ引っ越すこととなり、荷造りをしていると何やら見覚えのない段ボール箱を見つけます。
ソースの使い分け
吉乃の部屋から見つかった、見覚えのない段ボール箱の中身は、5種類のソースが詰め込まれてます。張本人は祖父の蓮二。
ソースくらい東京で買えばよいと思っていた吉乃ですが、蓮二の話を聞いて納得するのです。
蓮二は吉乃に「東京に行ったらソース選びの自由はない。なぜなら東京には中濃ソースしか売ってへんからな!!(実際そんなことありません…)」
「東京の人間はウスターとトンカツを使い分けへんのや…だいたい、中濃ソースっていうソース一本で、なにもかも済ませよる(実際は人によります…)」
「ちなみに東京では天ぷらにソースはかけへん(これは事実…)」
吉乃は、「ヘレカツはウスターソース」「天ぷらはトンカツソース」と決めているとのこと。この一件で、吉乃は初めて東京で暮らすことの現実を知るのでした。
ソース食べたい発言
大阪を離れて3ヶ月振りに里帰りした吉乃。昼食は「お好み焼きにしましょ、ソース食べたい」と行ってましたね。相当大阪の味に飢えていたのでしょうか?他にもデパ地下で、とん蝶、イカ焼きなどを買い込んでました。
ソースに関する関西と関東の違い
大阪のスーパーでは、ソース売り場が充実しているようで、都道府県内でも大阪市のソース消費量は7位。広島市・神戸市・徳島市には劣るものの、大阪では消費量に加え種類が多いのが特徴です。
ソースへのこだわり
あるアンケートによると、8割が「料理によってソースを使い分ける、」7割以上が「家にソースが3種類以上ある」と答えています。つまり大阪の家庭では、「お好み焼き、焼きそば、とんかつソースの3種類あるのは基本」のようで、「5種類以上は常備してる」人も珍しくないのです。
関東では、「中濃・ブルドックソース」をいろんな料理に使う人が多いですが、関西では「カゴメ」「オリバー」「イカリソース」を好んで使う声や、用途に合わせて使い分ける、などのこだわりがあります。
中堅スーパーのライフコーポレーションによると、首都圏内の店舗で扱うソースの種類は80品目強ナノに対して、近畿地方では120強と1.5倍にもなるとのこと。
それだけ、近畿圏ではソースにこだわりを持つ人が多いということでしょうね。
なぜ関西はソースにこだわる?
一説によると、「古くから小麦粉を使った食文化が発達したから」と言われます。
コメの産地から遠い大阪は小麦粉文化が発達、大正時代に誕生した「一銭洋食」は、戦後になって「お好み焼き」として形を変えるなどして、小麦粉を使った食べ物が普及します。
ただ、小麦粉を使った料理は味が薄いため、味付けにはソースが重宝に使われるようになったのです。
さらに、お好み焼きやたこ焼きを出す店が増えると、「他店との違いを出す」ために店独自の味と工夫をこらし、ソースの種類も増えるようになったと考えられます。
これらの背景から、舌の肥えた人が集まる大阪では、ソースへのこだわりをが強くなったのかもしれませんね。
ちなみに、蓮二が詰め込んだソースは、「とんかつソース・お好みソース・たまり系ソース・ウスターソース・焼きそばソース」の5種類でした。
まとめ
今回は『来世は他人がいい』のストーリーから外れ、関西と関東のソース事情に関して紹介しました。
- 関東でソースは「中濃ソース」1本で大抵の料理に使う
- 関西では料理によってソースを使い分け3~5種類を常備するのが当たり前
- 大阪はソースの消費量が多いうえ種類が多いのが特徴
などのことが分かりました。改めて、”ソース”だけ関西と関東でこれほどの違いがあることに驚きました。大阪に行ったときは、お好み焼きととん蝶を食べてみたいと思います!
『来世は他人がいい』は、2024年10月からTVアニメ放送開始するので、こちらも楽しみにしていてください。