『ダンダダン』は、集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+」で連載中、発行部数320万部・閲覧回数も4億4000万超え(2024年6月現在)の人気漫画。
多くの人に注目されてる一方、SNS上で「ダンダダンが意味不明でよくわからない」という声が上がっています。
「意味不明でよくわからない」=「だからつまらない、面白くない」というのではなく、「そこがおもしろい」と意見が二極化してるのも興味深いところですね。
ここでは、『ダンダダン』が「意味不明でよくわからない」要素と理由、3つについて深堀りしました。
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ダンダダンが意味不明でよくわからない①ジャンル
『ダンダダン』によく言われること、「ジャンルが不明」が挙げられます。公式では「オカルティックバトル&青春物語」とありますが…これすらよく意味が分かりませんね。
漫画のジャンルは出版社によって違いはありますが、15~30種に分けられます。ただしこれは、便宜上の分類に過ぎないため、「漫画=娯楽」として楽しめれば良いワケで、拘る必要などないと個人的には思っています。
ジャンルがわからない
『ダンダダン』に関していえば少なくとも、SF・オカルト・ラブコメ・バトル・学園・ギャグ・パロディなどの要素が盛り込まれているのではないでしょうか?
『ダンダダン』は、オカルトマニアのオカルンこと高倉健と、霊媒師の家系に生まれたモモ・綾瀬桃、この二人を主人公としてストーリーが展開。
そして、愛羅・ジジといった同級生や幼馴染、モモの祖母の星子や招き猫にされたターボババアなどが加わり、迫りくる怪奇とのバトルを繰り広げます。
なので、見る人によってジャンルの捉え方はさまざまで、『ダンダダン』単体として唯一無二のジャンルとして捉えるのも良いのではないでしょうか?
作者の意図は”ラブコメ”
YouTubeの『【ダンダダンができるまで】龍幸伸先生 インタビュー&作画』によると、
「みどころは、アクションが見て欲しいっていうのがあるんですけど、ラブコメとして描いてるところがありまして。なので二人の関係性ですね、オカルンとモモが近づきつつ離れつつ、みたいなところを楽しんでいただければなあと思います」
YouTubeより
作者の龍 幸伸さんにはこんなエピソードがあります。
バトルマンガは昔から好きでしたし、最初の読み切りのときに、担当の林士平さんから「変わるなら描いたことのないラブコメを描きましょう!」って少女マンガが100冊送られてきて(笑)
読んでみたら、ケンカして、でもどうにか仲直りして、みたいな少年マンガにない部分がすごく好きになって――
カタルシスまで持っていくフリの部分で面白みが半減しちゃうともったいないので、そこに別のベクトルでギャグとか挟んでいったら読者も飽きずに読めるかな、とか考えながらいろいろ入れ込んでいます。
日経XTRENDより
作者の意図として、『ダンダダン』はラブコメとしての要素を軸に、さまざまなアイデアが盛り込まれた作品といえます。
ダンダダンが意味不明でよくわからない②ストーリーが複雑すぎる
『ダンダダン』がよくわからない2つ目の要素として、ストーリーが複雑・多くのキャラクターやエピソードが交錯して内容が理解しにくいという点があります。
設定や世界観が独特な『ダンダダン』、作中ではセリフや擬音が少ない表現のため、作者の意図やメッセージが明確に伝わってこないと感じることがあります。
ストーリー・展開が読めない
『ダンダダン』では毎回、突拍子もない怪奇現象が起こります。
奇抜なデザインの幽霊や宇宙人が登場し、オカルンとモモの二人がオカルトや超能力を活かした奇想天外なバトルで相手を倒し、テンポよく展開していくのですが…
ドタバタ感やスピード感についていけない読者がいるかも知れません。
話が進行するにつれ登場人物も増えてきて、以前登場したキャラクターが再登場することもあり、ストーリーの整理がつかない、今後の展開が読めないと感じるかもしれません。
ラストは決まっている
前述した作者のインタビューによると、「ラストは最初に決まった」と語られてます。
が、そこに至るまでのストーリーラインは明確になっていないなので、毎週ネームを進めながらストーリー展開が組み立てられているんですね。
『ダンダダン』が毎回、ドタバタと描かれ展開が読めないと感じるかもしれませんが、実は話の根底部分は定まって進行しているんです。
ダンダダンが意味不明でよくわからない③オカルンとモモの目的は?
「宇宙人は信じているが幽霊否定派」のオカルンと、「幽霊は信じているが宇宙人否定派」のモモ。
二人は口論となり、互いに否定する幽霊と宇宙人を信じさせるため、オカルンは心霊スポットのトンネルへ、モモはUFOスポットの廃墟した病院へ行き、二人はそれぞれ幽霊・宇宙人と遭遇しました。
さらにオカルンは呪いの力、モモは秘められた超能力を覚醒させ、理解不能な相手とのバトルを繰り広げます。
何のために戦ってる?
コトの始まりは、オカルンがターボババアとの戦いでその力を宿す一方で、◯の玉を取られてしまい、それを奪い返すこと。
無事に1つの◯の玉を取り返すも、また狙われる…序盤は終始、オカルンの◯の玉の争奪戦のためにバトルが起こります。まさしく「意味不明でよくわからない」です…
オカルンの◯の玉がヒント?
コミックス第20話「また来たじゃんよ」の中で、オカルンはセルポ星人に襲われ「なんでみんなしてジブンのアソコばっか狙うんスか!!」と叫ぶと、「いい物だからです」と答えます。
作品の中でオカルンは、単なるSF好きなオタク少年でしたが、ターボババアの力を得るようになってから、どんどんカッコいい男に成長しています。
最終的にオカルンは、「友だちになりたかった宇宙人」によって引き起こされる、世界を滅ぼすほどの危機に立ち向かうことになるのでは?と個人的に考えてます。
まとめ
『ダンダダン』は意味不明でよくわからない点に関して
- 何のジャンルとして描かれているのか?
→多様なジャンル要素が盛り込まれており、それ自体が『ダンダダン』の魅力の1つになっている - ストーリーが複雑で展開が読めない?
→多くのキャラクターやエピソードが織り込まれているが、ラストに向けてストーリー展開されてる - オカルンとモモは何のために戦ってる?
→序盤では失ったオカルンの◯の玉を取り返すため、今後もオカルンがストーリーの核になると予想される
ダンダダンは毎週、集英社のマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」にて連載中。
作者によれば、ターボババアがこんなに登場するとは思ってなかったことや、当初の愛羅はゲストキャラだったことを明かしており、”ラスト”は決まっているものの、今後の展開に関しては本人ですらよく分かってないのかもしれませんね。
『ダンダダン』は、2024年10月からTVアニメが放送開始。どんなバトルが披露されるか楽しみですね。
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