『プリキュアシリーズ』では、ピンク・青・黄色など、さまざまなイメージカラーのプリキュアが活躍します。
その中でも「緑」のプリキュアは、シリーズ全体を通じて登場人数が少なく、商品展開でも苦戦を強いられることが多いキャラクターといわれますが…
なぜ、緑のプリキュアは不人気なのか?また、本当に不遇なのでしょうか?歴代の緑プリキュアたちの魅力と一緒に、詳しく見ていきましょう。
緑プリキュアが不人気な理由とは?
『プリキュアシリーズ』において、緑のプリキュアは商品展開で苦戦することが多く、視聴者からの人気も他の色と比べて低い傾向にあります。その理由について、いくつかの観点から見ていきましょう。
シリーズ全体のテーマによる理由
「プリキュアシリーズ」では、花や宝石など、女の子が好むモチーフが多く使用されています。
緑色は自然や植物を連想させる色ですが、「プリキュアシリーズ」では”葉”よりも”花”をモチーフとすることが定番となっているため、緑色のキャラクターが活躍する場面が限られてしまう傾向にあります。
緑キャラの性格やポジションが控えめ
緑のプリキュアたちには、「共通した性格的特徴が見出しにくい」という特徴があります。
というのも多くの場合、緑キャラはチームの中で控えめなポジションに位置することが多く、ストーリーの中心で活躍する場面が少ない傾向にあるからです。
例えば、「キュアミント」はお姉様キャラとして控えめな性格、「キュアマーチ」も活発な性格ですが、主役級の派手な活躍が少ないとされてます。
緑キャラのビジュアルが地味に見える
緑という色は、メインターゲットである小さな女の子たちにとって、ピンクや紫などと比べて華やかさに欠ける印象があります。
そのため、商品展開でも苦戦を強いられることが多く、例えば「Yes!プリキュア5シリーズ」では、「キュアミント」の関連商品が見送られることもありました。
このことから、近年の緑プリキュアは純粋な緑色ではなく、青緑やミントグリーンなど、より親しみやすい中間色を採用する傾向にあります。
緑キャラは不遇?
一見不遇に見える緑プリキュアですが、近年では状況が改善されつつあります。
「キュアフェリーチェ」は追加キュアという花形ポジションで登場し、好評を博しました。
また、「キュアパルフェ」のように虹色の要素を取り入れたり、「キュアミルキー」のように青みを強めたりするなど、デザイン面での工夫も見られます。
緑のプリキュア歴代キャラ
シリーズを通して数は少ないものの、これまでに個性豊かな緑のプリキュアたちが登場してきました。それぞれのキャラクターの特徴や魅力、そして作品での活躍を振り返ってみましょう。
キュアミント:Yes!プリキュア5!&プリキュア5GoGo!
秋元こまちが変身するプリキュア。
Yes!プリキュア5シリーズに登場する、おっとりした読書好きのお嬢様キャラクター。原色の緑を使用した最初期の緑プリキュア。
キュアマーチ:スマイルプリキュア
緑川なおが変身するプリキュア。
スマイルプリキュアの快活でスポーツ万能なキャラクター。企画段階では紫キュアの予定だったが、チーム全体の見栄えを考慮して緑に変更された。
キュアフェリーチェ:魔法使いプリキュア
花海ことはが変身するプリキュア。
魔法つかいプリキュアの追加キャラクター。無邪気で好奇心旺盛な性格で、商品展開も好調だったとされる。
キュアパルフェ:キラキラ☆プリキュアアラモード
キラ星シエルが変身するプリキュア。
虹色のプリキュアとしても知られる特殊なキャラクター。緑を基調としながらも、多彩な色使いで人気を獲得。
キュアミルキー:スター☆トゥインクルプリキュア
羽衣ララが変身するプリキュア。
シリーズ初の宇宙人プリキュア。青緑を基調とし、従来の緑キュアとは異なるアプローチで描かれた。
キュアリリアン:わんだふるぷりきゅあ!
猫屋敷まゆが変身するプリキュア。
ミントグリーンをメインカラーとする、人見知りで恥ずかしがり屋な性格のキャラクター。
キュアシュプリーム:プリキュアオールスターズF
プリムが変身するプリキュア。
プリキュアオールスターズFに登場する特殊なキャラクター。通常のプリキュアとは異なる設定を持つ。
まとめ
緑のプリキュアは確かに商品展開や人気面で苦戦を強いられることが多いものの、それぞれが独自の魅力を持つキャラクターとして描かれています。
近年では、色使いの工夫や特徴的な設定の導入により、従来の課題を克服する試みが続けられています。
また、食欲旺盛という共通点や、光堕ちキュアが存在しないといった特徴も持ち合わせており、プリキュアシリーズに独特の彩りを添える存在として評価されています。