『甘神さんちの縁結び』の作者、内藤マーシーさんは京都府出身。作品も「慣れ親しんだ土地」という発想から誕生しました。
物語の中心は「甘神神社」ですが、このモデルになったのは京都市左京区にある”貴船神社”です。
『甘神さんちの縁結び』では他にも、実在する”伏見稲荷大社”や、架空の”月神神社”・”犬神神社”が登場しますが、それぞれモデルとなった神社があります。
ここでは、『甘神さんちの縁結び』のモデル神社とご利益、その他に登場する聖地神社についてご紹介します。
甘神神社のモデルは”貴船神社”
作品では神社全体の広さが分かりませんね。
モデルとなった実際の”貴船神社”は貴船川に沿って社殿を構え、下流から上流に向け「本宮・結社・奥宮」と三社が鎮座し、すべて回るだけでもおよそ30分ほどの広さがあります。
貴船神社とは?
京都でも屈指の歴史を誇る神社で、全国に約500社を数える”貴船神社”の総本宮で、白鳳6年(677年)には御神殿が作られたと言われてます。
貴船川は、鴨川の源流であり、御所の真北に鎮座することから「京都の水源を守る神」として古くから大切にされてきました。
【御祭神】
本宮
高龗神(たかおかみのかみ)
伊奘諾尊(いざなぎのみこと)の御子神(みこがみ)、水の供給を司る神結社
磐長姫命(いわながひめのみこと)
木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の姉奥宮
「貴船神社」公式HPより
高龗神(たかおかみのかみ)
船玉神(ふなだまのかみ)としての信仰も篤い一説には闇龗神(くらおかみのかみ) 玉依姫命(たまよりひめのみこと)も祀られていると伝わる
ご利益は”縁結び”?
貴船神社のご利益としては、縁結びだけでなく、運気隆昌・諸願成就なども有名です。
「きふね」は「氣生根」、氣が生じる根源であり、「神様の氣に触れることで元気が蘇る」といわれ、運気隆昌のご利益に授かることができそうですね。
貴船神社の”結社”は、すでに平安時代には「縁結びの神様」として信仰されていたそうで、傍らには、和泉式部の歌碑も建てられてるとのことです。
『甘神さんちの縁結び』の聖地まとめ
京都を舞台とする『甘神さんちの縁結び』では貴船神社の他に、”伏見稲荷大社”が実名で登場したり、実在する神社をモデルとした場所が登場します。
伏見稲荷大社
伏見稲荷大社は、長女の夜重が瓜生とのお見合いをすっぽかして行ったところですね。
白い狐と朱色の鳥居がシンボルの稲荷神社は、全国におよそ3万社あるといわれ、その総本社が「伏見稲荷大社」です。
人気の京都観光スポット、最大の見所は美しい朱色の「千本鳥居」ですが、伏見稲荷大社にはおすすめの裏パワースポットもあります。
【伏見神寶神社(ふしみかんだからじんじゃ)】
「竹取物語」ゆかりの地、千代紙の人形に願い事を書き込む「叶雛(かなえびな)」の信仰あり。
【熊鷹社(くまたかしゃ)】
勝負事や商売繁盛の神様が祀られ、良い運気が得られる裏パワースポット。
【薬力社(やくりきしゃ)】
お薬の神様、病気の回復や健康分にご利益があるとされる。
【眼力社(がんりきしゃ)】
手水舎に“逆さのキツネ”像が置かれ、狐の目を撫でると目の病気が治る、また目が良くなるということから「先見の明・眼力が授かる」ともいわれる。
【一ノ峰」(上社神蹟)】
「稲荷大明神」が舞い降りた強力なパワースポットであり、稲荷信仰の原点。
【口入稲荷神社(くちいれ・いなりじんじゃ)】
良縁・縁結びの恋愛バワースポット。
月神神社は松尾大社
作品に登場する「月神神社」は、嵐山にある立派な神社で、三姉妹のお師匠様に当たる宵深子がいる場所ですね。
月神神社のモデルとなるのが、嵐山にある「松尾大社」。
松尾大社は京都最古級の神社のひとつであり、お酒の神様を祀る神社として知られています。現在では、全国の醸造家から篤く尊崇されているとのこと。
神社の神使は、亀と鯉。亀は不老長寿を、鯉は出世開運の守護として、松尾大社の使いとされてます。
犬神神社は今宮神社
犬神神社とは、瓜生が図書館でで会った少女犬神阿槻の実家であり、双子の兄である犬神吽槻が宮司を務める神社です。
犬神神社のモデルとなったのが、「今宮神社」です。
今宮神社とは平安京時代、流行した疫病を鎮めるため”疫神”を祀り、御霊会を行ったのがはじまりとされ、健康長寿や災疫鎮静の社とされます。
境内には「阿呆賢さん」と呼ばれる神占石があり、願いを占う人も多く、良縁開運のご利益があるとして知られています。
まとめ
『甘神さんちの縁結び』は、京都の神社を舞台にした物語で
- 甘神三姉妹の神社は「貴船神社」がモデル
- 伏見稲荷大社は実名で登場
- 宵深子さんのいる月神神社は「松尾大社」がモデル
- 犬神兄妹の犬神神社は「今宮神社」がモデル
ということをご紹介しました。
京都にはたくさんの神社や寺院があり、観光スポットとして有名ですね。『甘神さんちの縁結び』の作者、内藤マーシーさんも京都出身とのこと。
2024年10月からは、テレビアニメの放送開始。アニメの中で京都の観光スポットがどのように描写察るか?も楽しみですね。