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【ダンダダン】みんな同じ顔で気持ち悪い?元ネタのThis Manについても解説

エンタメ

ダンダダンの83話、モモはバイト先のメイドカフェから帰ろうとすると、突然店内の人々が全員This Manのような「同じ顔」になっていました。

その正体はセルポ星人でしたが、何者かによってデータが書き換えられおっさんの姿に変貌していたのです。

SNSでもThis Manの登場に、「ビビった」「ガチで怖かった」「気持ち悪い…」などの声が上がりました。ここでは、ダンダダンに登場の、みんな同じ顔「This Man」の正体や元ネタについて深堀りします。

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「同じ顔」のおっさんはThis Man?

モモはメイドカフェでバイト中、夜の10時までに帰宅しないといけない事情があり、急いで帰ろうとすると…突然、今まで居た店内の人たちが全員、同じ顔のおっさんになりモモに襲いかかろうとします。

ダンダダンの「同じ顔・This Man」の正体はセルポ星人

多数のThis Manのような同じ顔のおっさんに取り押さえられたモモ、すると一人のおっさん顔ではないセルポ星人が現れ、モモと一緒に戦います。

「同じ顔・This Man」の弱点は、アイロンで顔を挟み込むとデータに書き換えられ、元の姿に戻ること。

そこでモモは、おっさん顔ではないセルポ星人と協力し「同じ顔・This Man」たちを倒していくのですが…さらに「別の次元のヒト」からの攻撃を受け、窮地に追い込まれます。

この「別の次元のヒト」がセルポ星人のデータを書き換え、無数の「同じ顔・This Man」のクローンを生み出した張本人。

なので、さっきまで居た店内の人たちが「同じ顔・This Man」に変えられたのではなく、クローンたちを地上に送り込むときに、データ転送がうまくいかなかっただけでした。

そして「同じ顔・This Man」たちは、バモラとも関係しているようです。

元ネタのThis Manとは?

「This Man」とは2009年頃から、ネット情報を通じて世界中に広まった都市伝説。最初に「この男」という意味で「This Man」と名付けられた人の顔を描いたのは、ニューヨークの精神科医とされてます。

2006年1月、医師のもとに「夢でThis Man(同じ顔の男)を見続ける」という女性患者が診察し、情報を元にその顔を描きました。

後日、ある男性患者がその絵を見ると「自分も夢で見たことがある」と語ったのです。どちらの患者も、現実では会ったことがないとのこと。

そして精神科医は、「This Man」の絵を同業者4人に送ったところ、彼らの患者の中にも、夢で「This Man」を見たことがある人がいることが分かりました。

次第に話は広がり、世界の主要都市で2,000人以上の人が、夢で「This Man」を見たということが判明します。

「This Man」を事実として、英語版・Viceは特集を掲載、この時”ナテッラ”という人物がインタビューに答えています。

「2008年の冬、夢の中に初めてThis Manが登場し、彼に誘われその人物の情報を求めるWebサイトを立ち上げ。自分で携帯端末のアプリを使い似顔絵を用意した」と述べました。

「This Man」の話はその後2009年以降、報道やインターネットユーザーから注目を集め、短期間で200万以上のアクセスを記録し、1万を超える電子メールが送られるようになります。

この頃、いくつかのブログで「This Manはゲリラ・マーケティングではないか」という声が上がり、インタビューに答えた”ナテッラ”が張本人ではないかとされました。

後の、2010年と2012年に”ナテッラ”は、「This Man」は虚偽で会ったことを認め、マーケティングの計略であったと明かしますが、「何をプロモーションしていたか?」は決して語りませんでした。
(参照元:ウィキペディア「This Man」より)

This Manが元ネタになった作品

「This Man」に関するネット上の都市伝説は2010年代半ばまで続き、その後「This Manは事実ではない」という内容の記事が、英語版Viceに掲載され一つの幕を閉じました。

漫画「This Man」

漫画の「This Man その顔を見た者には死を」は、This Man(夢に出てくる男)」という都市伝説をモチーフにした、似顔絵捜査員が不可思議な連続殺人事件に巻き込まれていくサイコサスペンス。

【漫画・This Manの概要】

宮入交番勤務の天野斗は、似顔絵捜査員。

ある日天野は、女性雑誌記者である恋人・三上玲愛に頼まれ、明里光代という女性の相談を受けることになりました。

その相談内容というのは、1週間前に家の前に現れた見慣れない男の似顔絵を書いて欲しいというもの。というのも、その男を見てから娘の星子が異常に怯えているというのです。

娘の星子は「感情性OE(過度激動)」という能力の持ち主で、相手の感情を感じ取ることが出来ます。星子はその見慣れない男から、「激しい憎悪」を感じ取り怯えていたのです。

娘を心配する母親の光代は、自分もその顔を確認したいということ。

渋々相談を承諾し、天野は不審者の似顔絵を完成させると、星子は震え上がり、そっくりに仕上がったようです。

改めて天野は、自分の描いた男の顔を確認すると、どこかで見たような感覚になり…

そして、似顔絵の男は、「This Manを見たものには死を」と言い、連続殺人を起こす危険人物。果たして天野は「This Man」を追い詰めることができるのでしょうか?

ちなみに、漫画「This Man その顔を見た者には死を」は全5巻で完結しています。

映画やその他の作品

アメリカで制作されたSFドラマ「X‐ファイル」、エピソード”Plus One”で「This Man」を題材にした内容が取り上げられました。

日本のテレビドラマ「MOZU(2014年)」は、「This Man」 をモチーフにした”だるま”と呼ばれる男が登場します。

2017年オムニバスドラマの「世にも奇妙な物語」の中で、「夢男」と題した短編ドラマに「This Man」が登場。

2024年6月には、日本独自の解釈・社会風刺を加えた映画「This Man」が公開されました。

「世界的に有名なネットミームに日本独自の解釈を加え、なすすべなく人々がしんでいく描写を通して、昨今のコロナ鍋のさん条を風刺した全く新しいスリラー映画として誕生!」
(映画「This Man」公式サイトより)

まとめ

「ダンダダン」に登場する「同じ顔のおっさん」の元ネタは、ネット上にある都市伝説「This Man」だと考えられます。

ただしネット上の「This Man」は、それぞれが「夢で見る」もの。ダンダダンでは、モモのバイト先の人たちが全員同じ顔になり、突然「This Man」が登場したことに、SNSでは「怖くて気持ち悪い」という声が上がりました。

「ダンダダン」の強みは、予測不能な展開とその画力。「怖い」「気持ちが悪い」という人々の反応はある意味、作者の意図するものだったのかもしれませんね。

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