『来世は他人がいい』に登場する染井吉乃は、関西一のヤクザ一家に生まれ育ち、組長・蓮二の孫娘で両親がいません。というのも、母親は健在ですが父親はすでに、他界しているからです。
ではなぜ、吉乃は染井家に引き取られたのでしょうか?解説しますね。
『来世は他人がいい』吉乃の両親は?
染井吉乃は小さい頃から高校2年まで、染井組・組長であり祖父の蓮二に育てられました。
とはいえ事実上、吉乃の世話をしていたのは染井組の構成員である布袋 竹人です。彼は、年の離れた妹がいるという理由で、吉乃の世話を任されたようです。
吉乃の父親:廣田 杏介(ひろた きょうすけ)
染井蓮二の一人息子、杏介は小さい頃からヤクザが嫌いだったことから、高校を卒業してすぐに染井家を出て19歳で結婚、廣田家の婿養子になりました。
彼は子どもの頃から、運動音痴で喧嘩も弱かったので、そもそもヤクザには向いていなかったようですね。
吉乃は、父親に関して自分が生まれる前に交通事故で亡くなったとしか知らされてませんでしたが、実は蓮二と間違えられ殺されたのではないか?とされてます。
吉乃の母親:廣田ひとみ
吉乃の母親ひとみは、お嬢様育ちで能天気なところがあり、吉乃とは違いおっとりとした性格の持ち主。
突拍子もない行動をすることも多く、吉乃の学校で行われた文化祭にひょっこり現れたり…。離れて暮らしているとはいえ、彼女は吉乃のことを心配しており、気にかけてる様子が見られます。
一緒に暮らして無くても、母親であることに違いはないんですね。
染井 蓮二の孫娘になった理由
染井蓮二は15歳のとき、あまりにも素行が悪かったので、母親が近所のヤクザに頼んで「根性を叩き直してください」と言って渡世入をしています。
そんな彼も今では、関西最大の暴力団「桐ヶ谷組」直系・「染井組」の組長。
若い頃には、三股をかけて女性3人に川へ突き落とされ、死にそうになった経験もあるほど、女性関係は派手だったようですが…
吉乃の実の父親である、廣田杏介は奥さんとの間に生まれた、正真正銘の一人息子でした。
真実を隠すため?
吉乃は父親に関して、彼女が生まれる前に交通事故で亡くなったと聞かされてます。
ですが、その真実は違うようです。
翔真によると18年前、吉乃の母親が出産のため里帰り中、杏介は染井家に帰っていたと思われ、陣痛が始まった知らせを聞いて、病院に向かおうと家を出たところを、何者かが運転するトラックが突っ込んできて、吉乃の父親が死亡したのではないかと推測します。
吉乃の父親は、蓮二と体格がよく似ており、真夜中だったことから、蓮二と間違われて殺されたのでは?というのが翔真の考察。
この事故が起きたのは、4月2日・吉乃の誕生日。
翌日の新聞には、「桐ヶ谷組幹部宅が襲われ、組員1人が死亡」という記事がありますが、実際に死亡したのは、組員ではなく蓮二に間違われた吉乃の父・杏介。
もしこのことが事実であれば、母親のひとみにとってすぎる出来事であり、それによって子育てできないほど、体調を崩しても仕方ないかもしれませんね。
そこで、蓮二は吉乃を引き取り、”染井家”の孫娘として育てることになったと思われます。
これが事実であるなら、蓮二が吉乃に本当のことを話すのは…辛いでしょう。まして、自分の身がわりに殺されたのであれば、なおのこと。
蓮二のことですから、時期が来たら吉乃に話すと思いますが…今後の展開が楽しみです。
育ての親は布袋 竹人?
染井組の構成員・布袋 竹人は、組長の側近として信頼が篤く、ボティーガードなどを務める立場ですが、実質吉乃の育ての親とも言える存在です。
というのも、布袋には年の離れた妹がいるようで、そんな理由から吉乃の世話を任され、吉乃も布袋にベッタリだったようですね。
長年、吉乃の面倒を見てきた布袋は、高校生になった吉乃から一番に信頼されていて、吉乃が東京に行くとなったときには、男泣きするほど寂しかったみたいですよ。
まとめ
『来世は他人がいい』に登場するヒロイン、染井吉乃に関して
- 吉乃の父親は彼女が生まれる前に交通事故で亡くなった、と聞かされている
- 実際は、染井蓮二と間違われて殺された可能性がある
- 吉乃の母親は体調を崩し、吉乃を育てられず染井家に預けたと考察
- 染井家では布袋が事実上、育ての親
物語の中心は、ヤクザの世界。極道の家で育った高校生二人が、大人の策略によって婚約させられ、トラブルに巻き込まれる…というラブコメです。
極道の世界とラブコメという、一見交わりそうにないテーマですが、そのギャップが『来世は他人がいい』の魅力とも言えるでしょう。
現在、単行本は8巻まで刊行され完結はしていません。2024年10月からはテレビアニメも放送開始され、どちらも今後の展開が楽しみです!